アンドリュー・ウィギンズ

「実際ウィギンズはとてもフィットしている」

ウォリアーズはケビン・デュラントのサイン&トレードによりネッツからディアンジェロ・ラッセルを獲得して今シーズンに臨んだ。しかし、クレイ・トンプソンがアキレス腱断裂で全休し、ステフィン・カリーもシーズン序盤のケガで戦線離脱した結果、チームは低迷。そして、シーズン途中にラッセルとのトレードでティンバーウルブズのアンドリュー・ウィギンズを獲得した。

『The Athletic』の『The TK Show』に出演したウォリアーズのオーナー、ジョー・レイコブはデュラントが抜けた後のチーム再建にはラッセルが必要だと感じたと話した。

「デュラントがチームを去った後、ラッセルのような選手を取れるのは大きなチャンスだと思いました。彼のようなクオリティの高い選手は獲得できるだけでも大きなメリットがあります。補強の成否に関わらずです。もちろんそれだけが目的ではありません。未来のチーム作りに必要なピースになり得ると考えたんです」

レイコブは、ラッセルがケガがちだったことや、チームにはすでに2人の素晴らしいガードが揃っていることがリスクになり得ることは最初から承知していた。

「リスクはありました。ラッセルはガードだったので、どうなるか様子を見ていました。時間が経つにつれてチームへのフィットという点で我々は方向転換をしました。ラッセルは性格も良く素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、我々はよりフィットする選手を探すという決断をしました。もしかしたら成功したかもしれませんが、とにかくそう決めたんです。決断の成否はこれから分かるわけですが、ウィギンズのほうがよりフィットするという判断でした。実際ウィギンズはとてもフィットしていると思います」

レイコブの言う通り、ウォリアーズに加入したウィギンズは12試合に出場し平均19.4得点、4.6リバウンド、3.6アシスト、1.4ブロック、1.3スティールをマークするなど、すぐにチームに馴染んだ。

ただ、ウィギンズの真価が問われるのは来シーズン以降カリーとトンプソンの両エースが戻ってきた時だ。2人が帰ってきたチームとケミストリーが構築できて初めてウィギンズのトレードの正当な評価が可能になるだろう。