【ウインターカップ】終盤の勝負強さで福岡第一が中部大学第一を破り4強進出

2017/12/28
プレーヤー
413

文=丸山素行 写真=小永吉陽子

一つのミスを機に福岡第一が試合を決める

ウインターカップ男子準々決勝、前年度王者の福岡第一(福岡)が中部大学第一(愛知)との接戦を制した。

バムアンゲイ・ジョナサンとブバカー・ンディアイエの留学生同士による見応えあるマッチアップ、互いに速攻を繰り出す展開が終盤まで続く。均衡が破れたのは最終クォーター残り5分のこと。一つのミスをきっかけに福岡第一が抜け出した。64-64と同点の場面、ボールを失い故意に速攻を防ごうとした中部第一の坂本聖芽がアンスポーツマン・ライクファウルをコールされる。

松本礼太がフリースローを2本とも決め、さらにマイボールでのリスタートからバムがミドルシュートを沈めた。ここから福岡第一がたたみかけ、バムのインサイドと河村勇輝のシュートで得点し、72-64と突き放す。残り3分半、ディフェンスを引き締めて逃げ切りを図る。終盤に星野京介に連続3ポイントシュートを浴びるも、74-71で勝ち切った。

中部大学第一の常田健コーチは「オフェンスでとにかくミスをしないことがテーマでしたが、大事なところでミスが出てしまいました。そのミスにつけこんでのファストブレイクというのは福岡第一のお家芸なので」と試合の流れを変えた終盤のプレーを振り返った。

「福岡第一の圧に我々は委縮した」

「ある程度ゲームプラン通りできた」との常田コーチの言葉通り、中部大学第一は第3クォーターを終えた時点で4点をリードしていたが、最終クォーターに逆転されて敗れる結果となった。この要因について常田コーチは『負けてたまるか、という圧』だと説明する。「福岡第一の圧に委縮しました。体力的ではないメンタル的なスタミナが福岡第一さんのほうが上だったかな」

メンタル面が勝敗を分けたと感じたのは、福岡第一のキャプテン井手拓実も同じだった。ビハインドを背負う時間帯が長く続いたが、「焦りはなく『とにかく勝つ』という気持ちしかなかったです。ずっと気持ちの部分を鍛えてきたのでそれが出ました」と語る。

今日の男子準決勝の第一試合は、幾度となく激戦を繰り広げたライバル、福岡大学附属大濠との『福岡対決』となった。先に勝利を収めていた福岡大学附属大濠のキャプテン永野聖汰は、福岡第一vs中部大学第一の試合結果がまだ出ていない状況で「福岡第一とやりたいです」と笑みをもらした。「福岡第一の選手たちとは『準決勝でやろう』とLINEで連絡を取り合っています」

ファンが望む、そして何より彼ら自身が東京体育館で決着をつけることを願った『福岡対決』は、今日15時20分ティップオフとなる。