写真=Getty Images

ネッツとラプターズで永久欠番になる可能性

キャリア20年のビンス・カーターは、まだ現役を続ける意向を持っている。今は大きなケガもなく、若い選手の多いキングスで指南役として活躍しているが、コートを去る日が近づきつつあることを誰よりも自覚しているのは本人だろう。

12月20日、キングスは敵地でネッツと対戦した。ネッツといえば、まだ本拠地がニュージャージーだった頃にカーターが所属したチームで、2004年から5シーズンを過ごした思い出のチーム。カーターにとってもキャリア全盛期の時代で、在籍した5年間で3度のプレーオフ出場を果たし、平均23.6得点という成績を残した。

ネッツ戦前、カーターは『New York Post』に、いずれバークレイズ・センターで自身のジャージー永久欠番式典をやりたいと語った。

「周りからもそんな話が聞こえてくるしね。プロの試合が行なわれる会場に自分の名前があるなんて、それは誰にとっても夢見ることだから」とカーターは言う。

「全員にとってのゴールだよ。それだけ、その球団で功績を残せたということ。もし永久欠番をオファーされたら、絶対にNoとは言わない」

来年の1月26日に41歳の誕生日を迎えるカーターは、少なくともあと1年は現役を続ける意思がある。その後の去就は未定だが、ネッツと同様に思い入れのある球団、ラプターズとは1日契約を結んででも、NBAキャリアをスタートさせた同チームの一員として現役を引退したいと語ったことがあった。当然、ラプターズも功労者であるカーターの永久欠番を検討しているはず。ネッツとラプターズ、順番はどうなるか分からないが、2チームとも彼にオファーを出すのではないだろうか。