写真=野口岳彦

報告ツィートで「今後より一層努力し精進してまいります」

富山グラウジーズの宇都直輝が、クリスマスイブに入籍したことを発表した。

宇都は1991年生まれの26歳。専修大から入団したトヨタ自動車アルバルクではプレータイム確保に苦しんだものの、Bリーグ初年度開幕を前に富山グラウジーズに移籍すると、すぐさま不動のポイントガードに定着。191cmのサイズとスピード、強気のドライブからインサイドに切り込んで自ら得点を奪う、世界基準でありながら日本にいないタイプのポイントガードとして頭角を現した。

今年3月にはBリーグ初のトリプル・ダブルを記録。この頃から卓越した個人技だけでなく周囲を操る才能も発揮し始めた。得点だけでなく脚力を生かしたオフェンスリバウンド、自らクリエイトしてフリーになった味方にパスを出すアシストと個性が際立つようになり、粗削りではあるがリーグを代表するポイントガードへと成長していく。またリーグのバレンタイン企画のプロモーションにうまく乗る形で『モテ男』としても人気に。当初は「知名度だけ上がってプレーが付いてこないとダメなので、実力もあるぞというところを見せたい」と語っていたが、有言実行で選手としての成長も示してみせた。

この秋には初の日本代表入りを果たし、ワールドカップ予選のフィリピン戦、オーストラリア戦にも出場。1年半前には考えられなかった飛躍を遂げた『Bリーグの申し子』だ。

まさに公私ともに絶好調の宇都には、さらなるステップアップを期待したい。