文=丸山素行 写真=小永吉陽子

全員起用の肩慣らしで圧勝

ウインターカップ2日目、岐阜女子と桜花学園がともに初戦を迎え、実力を見せつけた。

インターハイと国体を制し、初の『3冠』を狙う岐阜女子(岐阜)は奈良文化(奈良)と対戦した。エースのバイ・クンバ・ディヤサンは190cmの長身を生かし、5本すべてのシュートを成功させ第1クォーターから11得点を稼いだ。ディヤサンは第2クォーター途中に足を痛めベンチに退くも、ベンチ入りしたすべての選手を起用した上ですべてのクォーターを上回った岐阜女子が85-57で完勝している。

それでも安江満夫コーチは「初戦なのでいろんな選手を混ぜて使いました。まだあまり良くないです。4、50点でしょう。初戦はだいたいこんなもんです」と及第点と言ったところ。「オフェンスはちゃんとできていたので、ディフェンスをしっかりやらせる」と3回戦に向けて意気込みを語った。

一方、昨年のウインターカップ女王の桜花学園(愛知)は高知中央(高知)と対戦した。激しいディフェンスで、ターンオーバーを30誘発し、失点をわずか37に封じてこちらも快勝した。岐阜女子と同様にベンチメンバーを全員起用した井上眞一コーチは「50点切ったし、全員使えたし、まあまあじゃないですか」とコメント。

「相手は一つ勝っているので結構嫌なものですが、入りは良かったです」と、決して簡単ではない初戦に勝利し一安心といったところ。

『2強』が危なげなく初戦を突破した。まだ試運転といった様子だが、これから徐々に真の実力を見せてくれるはずだ。