B2から2チームが昇格、勝率上位は信州と広島
Bリーグは今日、2019-20シーズンのレギュラーシーズンの残り全試合、またチャンピオンシップなどポストシーズンの試合も行わず、シーズンを終了することを発表した。大河正明チェアマンはこの判断について「選手、コーチ、クラブ関係者の心身の健康を最優先にした。本当に私たちが想像を超えるぐらいのコロナウイルスの感染力に、選手たちを危険にさらすわけにいかない」と説明した。
チャンピオンシップが行われないため、今シーズンの優勝チームはなし。各地区の順位はここまでの勝率で決まり、B1は東地区がアルバルク東京、中地区が川崎ブレイブサンダース、西地区が琉球ゴールデンキングスが、B2では東が仙台89ERS、中が信州ブレイブウォリアーズ、西が広島ドラゴンフライズが地区優勝チームとなる。
また今シーズンは特例としてB1からB2への降格を実施せず、またB1からB2への昇格対象を2チームとして、2020-21シーズンはB1が20クラブ、B2が16クラブの所属となることも発表されている。
昇降格について大河チェアマンはこう説明する。「2つのコンセプトを重要にした。一つは選手、クラブ、リーグが一枚岩になって乗り越えること、2つ目は今シーズン、来シーズン含めてBリーグの36クラブ、B3も含めて、資金繰りを安定させること。ただ、残留プレーオフなしに昇降格チームを作ることはできない。B1に上がることを目指して選手に投資し、47試合戦ったB2のクラブを全く昇格させないわけにもいかない。4月後半のクラブライセンスの判定で、B1ライセンスを保有できるチームを前提に、今の勝率上位2チームをB1に昇格させます」
ちなみにB2の勝率トップは、ともに40勝7敗の信州と広島。ただ、地区制をどうするのか、1年後の昇降格をどういう仕組みにして、2021-22シーズンのB1とB2をそれぞれ何チームにするのかは、これから協議することになる。
「試合をすることはできませんが、Bリーグがなくなるわけではありません。厳しい決断が続き、試合のない状況でもありがたいことに、たくさんの応援の声や激励のお言葉をいただいています。いま私たちができること、皆さまにお届けできることを考え、実行していきたい」と、大河チェアマンはファンにメッセージを送っている。