トーマス・サトランスキー

「シカゴの人たちは、深刻に現状を受け止めていない」

新型コロナウイルスの影響により2019-20シーズンが中断して以降、NBA選手たちは外部との接触を避けつつ、自宅でできるトレーニングを続けながら家族と時間を過ごしている。しかしNBAには、外国籍のインターナショナルプレーヤーもいる。

チェコ出身のブルズのトーマス・サトランスキーは、母国のメディア『Nova Sport』に「NBAはシーズンを終了にすべきだと思う」と語った。

サトランスキーは「今の状況で、球団のオーナーたちが損失を防ぐためにシーズンを最後まで続けようとしている姿を見るのは、気持ちが良いものではない」とコメント。彼はアメリカ国内のコロナウイルスによる影響が悪化し続けると考え、「自分と妻、それに娘はチェコに帰りたい」とも話した。

そしてサトランスキーは、可能な限り母国の情報を集めているという。「チェコの状況を把握するために、実家と連絡を取り合っている。あとは、インターネットやソーシャルメディアで情報を集めているところ」

「今シカゴで僕が見ている光景と、チェコの状況は違うと思う。外にいる人の数も、チェコの方が少ないだろうね。シカゴも飲食店はすべて閉まっているけど、今も多くの人が外出していて、子供達も外で遊んでいる姿を見るよ。ここの人たちは、そこまで深刻に現状を受け止めていない。マスクを着けている人も少ない。これが僕たちが神経質になっている理由の一つだ」

先が見えない状況で、目に見えないウイルスとも戦わなければいけない。サトランスキーの本分はNBA選手としてコートに立つことだが、今は父として、家族の安全を最優先に考えている。