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両チームの指揮官がジノビリの勝負強さを絶賛

12月8日にホームのAT&Tセンターでセルティックスを迎え撃ったスパーズは、マヌ・ジノビリの決勝3ポイントシュートにより、105-102で勝利した。

102-102の同点で迎えた第4クォーター残り5秒、スパーズは得点源のラマーカス・オルドリッジではなく、大ベテランのジノビリにボールを託す。ジノビリは、オルドリッジのマークについたジェイソン・テイタムとアル・ホーフォードの動きを見逃さず、距離が空いた瞬間にシュートを選択。高いリリースポイントから美しいアーチを描いた3ポイントシュートが決まり、スパーズがリーグ首位のセルティックスから大きな1勝を挙げた。

この一撃を決めたジノビリを指揮官グレッグ・ポポビッチも称賛。「もう何年も前になるが、今日のようなプレーを決めたジノビリは私に『これが自分の仕事』と言ってきた。百戦錬磨の彼が今日も決めてくれた。それも40歳でね」と語った。一方、敗れたセルティックスのヘッドコーチ、ブラッド・スティーブンズは、試合前の自身の発言を悔やんだ。「ジノビリはクォーターの最後に試合を決められるべストプレーヤーだと言ったんだ。あんなこと言うべきじゃなかった」

殊勲のショットを決めたジノビリは、「ホーフォードの対応が素晴らしくて、普段よりも高く打たないといけなかった。普段通りのショットではないから、ラッキーだったね」と決勝シュートの場面を振り返った。

セルティックスも終了間際に入れば同点となっていた3ポイントシュートをカイリー・アービングが放ったものの、これを落として連勝は4で止まっている。アービングは「入ると思ったんだけれどね、上手くいかなかった」と、ラストショットを振り返った。

スパーズは、オルドリッジが27得点10リバウンド、ルディ・ゲイが15得点8リバウンド、パウ・ガソルが14得点11リバウンド、ジノビリが11得点を記録。3連勝を含む直近8試合で7勝を挙げ、順位も西カンファレンス3位(18勝8敗)にまで上げてきた。

エースのカワイ・レナードは、最短で9日のサンズ戦、遅くとも12日のマーベリックス戦で復帰する予定と言われている。しばらくはレナードの出場時間に制限が設けられるだろうが、15日には敵地で西首位のロケッツと対戦するため、最適なタイミングでエースが戻ってくる。

ウォリアーズやロケッツと比べて派手さはないが、名将ポポビッチが率い、ジノビリ、トニー・パーカーが屋台骨を支えるチームは、流石の一言に尽きる。