「オリンピックが目標であることは変わらない」
ステフィン・カリーが東京オリンピック出場への意欲を最初に示したのは昨年の夏だった。
「僕はオリンピックのアメリカ代表に選ばれたことはない。ワールドカップには2度出場して金メダルを取ったけど、僕が出たいのはオリンピックだ。来年こそは出場したい」
その後、2019-20シーズンが開幕したが、カリーは4戦目で左手首を骨折してしまった。復帰までに要したのは約4カ月。エース抜きで58試合を戦うこととなったウォリアーズは14勝しか挙げられずリーグ最下位に沈むことになった。
復帰直前のトレーニングを終えたところで、カリーはオリンピック出場の思いをあらためて語った。「だいぶ時間が経ってしまったけど、オリンピックは常に意識してきた」とカリーは言う。
「最近までオリンピックのことはあまり考えていなかった。今は最後の20試合ケガなくプレーして、リズムを取り戻し、プレーのレベルをできる限り高めることに集中したい。でも、7月のラスベガスのトレーニングキャンプまでのスケジュールはもう分かっているし、オリンピックが目標であることは変わらないよ」
カリーは先月発表された東京オリンピックに向けたアメリカ代表の最終候補44名に残っており、コンディションに問題がなく彼自身が出場を望めば最終メンバーの12名に選出される可能性は高い。カリーは味方にスペースを作り出すことができる数少ない選手であり、NBA史上最高とも評価される3ポイントシューターだ。昨年のワールドカップの借りを返したいアメリカにとってカリーは欠かせない戦力だ。
そのためにもまず、カリーが今シーズン中になるべく長い時間コートに立って試合感覚を取り戻すことが重要だ。そういう意味では昨日の復帰戦は上々の結果となった。
23 PTS | 7 REB | 7 AST@StephenCurry30 balled out last night ?️ pic.twitter.com/5ZyC3kNRpw
— Golden State Warriors (@warriors) March 6, 2020