「今シーズンが勝負の年」のロケッツで強行出場のツケ
ロケッツからホークスに移籍したクリント・カペラが、移籍後の会見以来初めて取材に応じた。
ロケッツでは不動のセンターだったが、トレードで加入したホークスでは1試合もプレーしていない。その彼がロケッツで痛みに耐えながらプレーしていた理由や現在のコンディション、そして復帰について『The Athletic』に語った。
カペラはロケッツで今シーズン39試合に出場し、1試合平均13.9得点、13.8リバウンド、1.8ブロックを記録していたが、昨年末からかかとに違和感を覚えた。2試合を欠場したあと3試合に出場、1月9日のサンダー戦ではかかとをマッサージしながら痛みに耐えている姿が見られた。
その後、足底筋膜炎と診断されたカペラは出場と欠場を繰り返すことになる。
足底筋膜炎は休息と治療でしか治癒しない。ロケッツは強行出場の判断を下し、カペラもそれに同意した。しかし、痛みを押してプレーし続けた結果、2カ月間の戦線離脱となってしまった。
カペラは「ロケッツにはケガ人が多く、勝つためには自分が出る必要があった」と振り返る。強行出場の判断について「僕としてもケガと付き合いながらプレーする方法を学ぶ必要があった」と、チームを批判するつもりはない。
「ケガを押してプレーしている選手をたくさん知っている。特にチームからの期待が大きい場合はそうならざるを得ない。ロケッツは今シーズンが勝負の年だ。だから僕もなんとか力になりたいと思っていたんだ」
Clint Capela doing more work today pic.twitter.com/kn5DR8E7aX
— Chris Kirschner (@ChrisKirschner) March 5, 2020
カペラの復帰時期はまだはっきりしない。リハビリは決して順調ではなかった。朝起きて立ち上がることができず、足を引きずりながら歩かざるを得ない時期もあったが、以前に比べれば回復しているとカペラは話した。
「ロケッツにいた時の痛みを8から10としたら、今は5から7くらい。まだ日によって状態は変わるけれど、確実に良くなっている。朝起きた時、ドリルをして走っている時に明確な違いを感じるよ」
『勝負のシーズン』だったロケッツとは違い、ホークスはカペラに無理をさせる必要はない。それでもカペラ自身は今シーズン中の復帰を強く望んでいる。
「ベンチでチームメートを鼓舞するためにここに来たんじゃない。僕の仕事はプレーして相手を圧倒することだ」