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精神的ダメージを乗り越え、バスケットボール続行へ

相次ぐ負傷から来る精神的な落ち込みが原因でキャバリアーズを離れていたデリック・ローズが、ようやくチームに戻って来た。

11月7日のバックス戦で25分間プレーしたのを最後に、足首のケガで戦線離脱。そのままチームを離れ、一時は現役引退を検討していると報じられたが、ローズが選択したのは「バスケを続けること」だった。現在は足首の負傷のリハビリを行ないながら、早期復帰を目指している。

ヘッドコーチのタロン・ルーは、チームに戻ったローズが自身の身勝手な行動をチームメートに謝罪したことを明かしている。「私から何かを要求するつもりはなかったのだが、彼から『チームメートに話をさせてください』と言ってきたんだ」とルーは言う。

2011年に史上最年少でシーズンMVPを受賞したローズだが、その後はケガと、それからかつての自分の幻影と戦い続けている。今夏ベテラン最低保証額でキャブズと契約したのは、優勝への並々ならぬ決意に満ちていたからこそ。そんな矢先の負傷離脱に、本人の気持ちが切れてしまっても不思議ではなかった。

レブロン・ジェームズは「彼が釈明する必要なんてない」と語る。「彼の人生は他の誰にも分からない。自分は彼の助けになりたい。何か話したいことがあれば、いつでも聞くつもりだ」

そしてレブロンは「彼が人生において大好きなバスケットボールを、選手としてのキャリアをあきらめなくて良かった」と続けた。

復帰時期は未定だが、ファンもチームメートも、ローズのプレーを見たいと願っている。もしかするとローズにとっては、現役続行こそ『イバラの道』かもしれないが、クイックン・ローンズ・アリーナのファンも、「Welcome back」(おかえりなさい)の大歓声でローズを出迎えるはずだ。