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カリー不在で生まれる新ケミストリーに指揮官は期待

12月4日のペリカンズ戦で足首を痛めたステフィン・カリーが最低でも2週間の離脱となり、王者ウォリアーズは今シーズン最大の試練を迎えた。

だが、心配する周囲とは異なり、ヘッドコーチのスティーブ・カーは楽観的だ。指揮官は今回のアクシデントをチームパフォーマンスの精度を高める機会にしたいと考えている。

カーは『Mercurynews.com』に、「おかしな言い方かもしれないが、カリー離脱はチームにとってプラスになる」と語った。

普通なら、チーム最多の平均26.3得点を記録しているエースの離脱による影響は大きいと考えるもの。カーも「我々は本当に大きな試練を迎えている。ステフはチームを動かしてくれる選手だ。彼はチームのエンジン。すべては彼を中心に回っている」と語ったが、発言の真意については、こう説明している。

「ステフがいない以上、戦術をより高いレベルで実行しないといけない。カッティングもシャープに決めないといけないし、スクリーンも上手く張らないといけない。プレーの選択もこれまで以上に高いレベルのものが求められる。長期的に考えれば、ステフの離脱はチームにとってプラスになるはずだ」

昨シーズンも、ウォリアーズはレギュラーシーズン後半にケビン・デュラントがひざの負傷で戦列を離れた。どうなることかと思われたものの、ウォリアーズは今年の3月14日のセブンティシクサーズ戦からの14連勝、それからプレーオフ開幕からの15連勝を含め、ライバルチームを寄せ付けない圧倒的な強さで優勝を果たした。

もともと他チームならエース級の選手が揃っていること、経験豊富なベテランが揃っていることを考えれば、カリーが復帰するまでに昨シーズンと同様の『対応力』を発揮する可能性は高い。

カーは、チームの力を信じ、選手たちが今回の試練を乗り越えることを期待している。