「バスケットを理解していて、素晴らしい選手」
今シーズンから復帰したクリスタプス・ポルジンギスは、マーベリックスでのプレーに順応するまで、そして実戦感覚を取り戻すまでに一定の時間を必要とした。だが、3月1日のティンバーウルブズ戦のパフォーマンスを見る限り本調子そのもので、欠場したルカ・ドンチッチに代わってチームを引っ張り、119-91での勝利に貢献した。
ポルジンギスはこの試合で、キャリアハイに並ぶ6本(14本中)の3ポイントシュートを決め、今シーズンベストタイの38得点を記録。また13リバウンド4アシスト5ブロックというオールラウンドな活躍で勝利に貢献した。
NBA史上、1試合で35得点10リバウンド5ブロック、3ポイントシュート成功数5本以上を記録した選手は、ポルジンギスしかいない。愛称の『ユニコーン』に相応しい唯一無二の存在であるポルジンギスを、指揮官のリック・カーライルは「未来の5番の在り方」と絶賛した。
「リーチが非常に長く、ロングレンジからシュートが打てて、ドライブもパスもこなせる。リムをプロテクトできてリバウンドも奪える。彼はまだ若いけどバスケットボールを理解していて、素晴らしい選手だよ」
ポルジンギスは、今シーズン47試合に出場して平均19.2得点、9.4リバウンド、1.6アシスト、2.0ブロックを記録している。ポルジンギスが台頭する以前から、ビッグマンの在り方にも変化が見られていた。カーライルが言うように、オールラウンドなスキルが求められる現代NBAでの理想的な5番は、彼のような選手のことを指す。