スモールラインアップの琉球ゴールデンキングス、横浜を圧倒して7連勝を達成

2017/12/03
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

ケガとファウルトラブルが重なるアクシデント

12月3日、琉球ゴールデンキングスが敵地の横浜国際プールで前日に続き横浜ビー・コルセアーズと対戦。前半で18点の大量リードを奪うと、そのまま余裕の試合運びで74-55と勝利した。

2日の試合、琉球は第1クォーターに30-7と大きく突き放して勢いに乗ったことが90-52の快勝につながった。そして今日の試合も第1クォーター、アイラ・ブラウンと田代直希が高確率でシュートを沈め、27-15といきなり2桁のリードを奪う。ところが第2クォーター、琉球の流れは続いたもののヒルトン・アームストンが指の負傷によりコートを去ると、さらにハッサン・マーティンが早くも3つ目の個人ファウルを犯してしまう。

前半を終えて41-23と前半で突き放した琉球だが、アームストロング、マーティンと200cm以上のサイズを持つ2人のビッグマン不在で第3クォーターに臨む状況に。4番に189cmの渡辺竜之佑、5番に193cmのブラウンという『超スモールラインアップ』で挑むことになった。

しかし、琉球は高さの圧倒的な不利となったこのクォーターを16-17で終えると、そのまま第4クォーターも手堅い試合運びを見せた。古川孝敏が15得点、ブラウンが14得点など、5人が2桁得点をマークするバランスの取れた攻めで逃げ切った。

ミスマッチで奮闘したアイラ「もっと強くなりたい」

試合の大きなキーポイントなったのは、琉球が第3クォーターを互角の戦いで乗り切ったこと。佐々宜央ヘッドコーチが、「多分、ここで引いて守ったら相手の型にハマってしまう。フルコートで守備にいかなければいけない。ハーフコートにしてはだめだ」と振り返ったように、琉球はいつも通りの前から激しくプレッシャーをかけるスタイルを変えなかった。

そして「大量リードを一気に詰められる時は、3ポイントを多く決められてしまうケースです。よってゴール下でコツコツと決められても、8点とかあまりにも連続で決められない限りは仕方ない。それよりもインサイドアウトで、3ポイントを打たれてはいけない」という作戦を立て、選手たちはそれを遂行した。

結果を見ると、第3クォーターで横浜が放った3ポイントシュートは2本のみで成功なし。また、リバウンド数では11-10とむしろ琉球が上回り、「こちらは15点くらいしか取れない。相手に20点以上取られなければいい。リスク管理で最悪のシナリオも考えている中、予想していた以上に頑張ってくれました」と指揮官も称える内容だった。

自分より約30cmも高い221cmのハシーム・サビート・マンカとのマッチアップで奮闘したブラウンは、「彼は僕よりもかなり大きい選手であり、フィジカルに戦い続けた。とても楽しいマッチアップだったよ」と、大学時代以来となったサビートとの対決についてコメント。「大きい相手でもアグレッシブに取りに行くこと。ボディコンタクトをすれば相手はジャンプできない。そこで自分がジャンプして取っていくだけ」と、高さの不利を克服してリバウンドを取る秘訣を語った。

また、「僕のゴールはキングス、そして代表チームのためにもよりマッスルになること。フィリピンのブラッチェを一人でガードできるように、もっと強くなりたいんだ」と目標を掲げるブラウンにとっては、今回のようなサイズ差の対戦にも臆することは全くなかった。

4連敗と苦しい状況の横浜、反攻の準備に着手

敗れた横浜の古田悟ヘッドコーチは、「第1クォーターの入り方で、昨日と同じようにやってしまいました。ディフェンスリバウンドが取れず、セカンドチャンスからと単純なところでの失点が響きました。特にインサイドは有利なはずなのに決めきれなかった。アウトサイドも昨日は3ポイントがゼロ、今日は3本と決めきれないシュートがあった」と敗因を語る。

実際、横浜はゴール下のペイント内の得点で30-32、さらにセカンドチャンスからの得点で5-16と、高さのアドバンテージを生かせなかったのが痛かった。

2試合連続での大敗など厳しい戦いが続く横浜だが、反攻の準備には着手している。昨シーズンに栃木ブレックスをリーグ優勝に導いたトーマス・ウィスマンが、アドバイザリーコーチとして入閣。「先週からトムさんに来てもらって、いろいろと付け加えていく中、ハードな練習も行うようになりました。コンディションが慣れるまで大変だと思いますが、来週でシーズンが終わるわけでもないですし、これからのことを考えて決めました。厳しい時期かもしれないですが、チーム全体として乗り越えていきたいです」

このように古田ヘッドコーチは語っており、栃木でリーグ屈指の堅守を築いたウィスマンの知恵をうまくチームに組み込み一刻も早く立て直しのきっかけをつかみたいところだ。