骨折した左手首には違和感「しばらくは注意すべき」
ステフィン・カリーの復帰が秒読み段階に入った。昨年10月末に左手首を骨折して手術を余儀なくされ、一時は今シーズン全休とも噂されたが、幸いにも術後の経過は順調に来ている。1月の段階で目標に据えた『3月1日の復帰』が現実的になってきた。
すでに練習は行っており、23日のペリカンズとのホームゲームの試合前には観客の前でシューティングも行った。その後には取材にも応じ、復帰について非常にポジティブであると話した。
「3カ月半を超えるリハビリだから長かったよ。ここにたどり着くまでにたくさんの課題があったけど、僕は一度も疑うことなく取り組んできた。今は単調なリハビリのメニューをこなすんじゃなく、バスケットボールができるんだから楽しいね。仲間と一緒にコートに立つことができるのは素晴らしいよ」
肝心の左手首の感覚については、彼らしい言葉で表現した。「右手とは明らかに違う感覚だけど、『新しい普通』って感じかな。プレーに問題がないレベルになっていれば大丈夫で、違和感はまだまだ残ると思う。100%元の感覚に戻すには大変な時間が必要だよ。しばらくは接触のあるなしにかかわらず、試合の後にどんな感覚か注意すべきだろうね」
ヘッドコーチのスティーブ・カーも、カリーの復帰を後押しする。「まだ最終段階として接触ありの激しい練習をやって、その様子を見る必要はあるが、すでにチームには良い影響を与えているよ。ステフがチーム練習に参加すると知った時点で、選手たちは大喜びだ。アンドリュー・ウィギンズも若手たちも、ステフとプレーする感覚を知る必要がある。ここからシーズン最後まで、全員一緒に戦えるんだ」
開幕4戦目でカリーを失ったウォリアーズは低空飛行を続け、ここまで12勝46敗とNBA30チームの最下位に沈んでいる。ここでカリーが復帰しても、今シーズンにチームとして大きなインパクトは残せないかもしれない。それでも再建中のチームにとって、若い選手たちがカリーとともにプレーすることはとても重要だ。同じことはカリーにも言える。100%に近いところまで感覚を取り戻すこと、それはカリーが出場を熱望している東京オリンピックにも繋がる。