今後の成績次第ではカリーがGOATになりうる?
ウォリアーズのステフィン・カリーが引退後に殿堂入りするのは間違いないだろう。しかし、カリーがNBA史上最高のポイントガードかどうかは意見が分かれるところだ。
『Bleacher Report』が2019-20年シーズン開幕時に発表した歴代NBA選手トップ50位ではカリーは10位にランクインしていたが、彼より順位が上だったポイントガードはマジック・ジョンソンだけだった。
マジック・ジョンソンはNBAファイナルに10度出場し、そのうち5度チャンピオンとなり、ファイナルMVPに3度輝いた。一方のカリーは今のところファイナルに6度出場し、チャンピオンが3回。そして、ファイナルMVPの受賞はない。ファイナルでの成績を見るとマジックに分があるように思われるが、カリーは引退するまでにまだ時間が残されている。
スタッツを見る限り、オフェンシブプレーヤーとしてより破壊力があり、効率的なのはカリーだ。2015-16シーズンから2018-19シーズンまで、1試合平均26.5得点、4.9リバウンド、6.5アシスト、1.8スティールを記録。フィールドゴール成功率48.5%、3ポイントシュート成功率43.4%、フリースロー成功率91.1%と素晴らしいスタッツを残した。またカリーは2015年、16年と2年連続でレギュラーシーズンMVPに選出され、2015年にはNBA史上初となる満場一致でMVPに選出された。
一方のマジックは、1985-86シーズンから1989-90シーズンまで、1試合平均21.5得点、6.6リバウンド、12.2アシスト、1.7スティール、フィールドゴール成功率50.6%、3ポイントシュート成功率32.2%、フリースロー成功率87.5%を記録し、3度シーズンMVPに選出されている。
カリーとマジック、どちらがポイントガードとしてGOAT(Greatest of All Time、史上最高の選手)なのかは議論が尽きないだろう。スコアラーとしてはカリーに分があるが、現在の3ポイントシュートに重きを置く時代にマジックがプレーしていたら彼もシューターになっていた可能性はある。アシストだけを見ればマジックが圧倒しており、ポイントガードとしてはマジックが上なのかもしれない。
いずれにせよ、バスケットボールに与えた影響という点では2人とも甲乙つけがたい。