ドウェイン・ウェイド

「引退後の第二の人生でも成功できることを証明した」

2月22日、アメリカンエアラインズ・アリーナでドウェイン・ウェイドのヒート永久欠番式典が執り行われた。

大勢のファン、元チームメート、家族らに祝福されたウェイドは、現役時代に着用した『3番』が掲げられていく様を前に、目を潤ませた。そして仲間やファンに感謝の気持ちを伝え、スピーチの最後には、先月末に事故死したコービー・ブライアントから受け継いだ魂、姿勢について言及した。

「我が友、コービー・ブライアントは、生前にこんなことを言っていました。一番大事なことは、周りに影響を与えること。そうすると影響を受けた人は、どの分野においても大成できるとね。僕も皆さんに影響を与えられていたら、うれしい。皆さんは僕にとって大切な存在だから、自分のレガシーの一部になってくれて本当に感謝しています」

式典後に取材に応じたウェイドは、コービーの意志を受け継ぐことを宣言。「自分が次の世代のために、彼のような男にならないといけない」と、力強く語った。

「コービーの死は多くの人に大きな影響を与えた。そして人生について考えさせられたよ。人生はあまりにも早く過ぎ去ってしまうもの。僕たちは生き急ぎすぎている。彼のことがあって、僕はこの瞬間を楽しむようになった。もっと思い出を作りたいと思うようになったし、本当にたくさんのことを考えるようになった」

「アスリートは周囲からスーパーヒーローのように思われる存在だ。僕たちはコービーをスーパーヒーローとして見ていたし、それはこれからも変わらない。彼はいつだって僕たちを引っ張ってくれた。そして引退後の第二の人生でも、成功できることを証明してくれたんだ。でも今は、道を示してくれた彼はもういない。だからこそ、自分には次の世代に道を示す男になる責任がある」