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ガソルは「僕自身もショックを受けた」と否定

グリズリーズは8連敗後にヘッドコーチのデイビッド・フィズデイルの解任を発表した。この解任劇には、レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイドらNBAスター選手たちがソーシャルメディア上でチームに説明を問いただす波乱が起きた。

グリズリーズのクリス・ウォーレスGMは「シーズンを救うために変化を起こす必要があった。現在チームが向かっている方向を見れば、ポジティブな傾向が見られなかった。ポジティブな再出発を図りたい」と解任について説明している。

だが、フィズデイルにとって最後の試合となった11月26日のネッツ戦後、マルク・ガソルとの対立が表面化。同試合の終盤に今シーズンの得点、リバウンド、アシストでチーム最多を記録しているガソルを起用しない不可解な場面が見られ、ガソルも「なぜだか分からない」と、この起用への不満を語っていた。

ウォーレスGMは、フィズデイルとガソルの間に緊張関係があったことを暗に認めている。巷では、ガソルが球団にヘッドコーチ交代を要求したという噂も出始めたが、これはガソル本人が否定。「シーズン途中にヘッドコーチが変わるのは、誰も求めていない。僕自身もショックを受けた。デイビッドと僕は、常に目と目を見て話し合ってきたわけではない。でも、チームが一つになって戦うよう、同じだけの熱量を持っていた。残念ながら、解決法を見いだせなかった」とガソルは言う。

グリズリーズは、アシスタントコーチのJB・ビッカースタッフを暫定ヘッドコーチとして、今シーズン残り試合を戦うことを発表している。選手からの信頼が厚かったフィズデイルならば、今シーズン中は難しくとも、来夏には現場復帰の機会が巡ってくるだろう。ガソルとの確執の真偽は分からずじまいだが、プレーオフ進出に向けた望みをつなぐため、グリズリーズは一つの決断を下した。