J.B. ビッカースタッフ

求められるベテランと若手の融合

2月19日、キャバリアーズはヘッドコーチのジョン・ベイレインを解任し、アシスタントコーチのJ.B. ビッカースタッフを後任にしたことを発表した。

ベイレインは辞任の理由を声明の中でいくつか挙げていたが、彼のカレッジ流の指導方針に選手が不満を持っていることは既に報道されていた。フィルムセッションに長い時間を割き、クリスマスにも選手に練習させようとしていたという。選手を間違えて「thugs(悪党、凶悪犯という意味で、人種差別的なニュアンスを含む)」と呼び謝罪したこともあった。

思わぬ形でバトンを渡されることになったビッカースタッフだが、NBAコーチとしての経験は豊富だ。2004年から複数のチームでアシスタントコーチを務め、2015年、17年、18年はロケッツとグリズリーズでヘッドコーチを務めた。15年と17年は今回と同じようにシーズン途中のヘッドコーチ解任後の就任だったが、今回は暫定ではなく正式にヘッドコーチに就任した。

そして、残り28試合の戦い方について明確な目標を持っている。「選手個人としても、チームとしても成長しなくてはいけない。この先我々が目指すチームの基礎を作ることができる。この機会を生かして、チームの一体感をキープできるようにしたい」

オールスターブレイクの時点で14勝40敗、東カンファレンス最下位と、今シーズンのキャバリアーズは低迷が続いている。コリン・セクストンやダリアス・ガーランドなど20歳前後の有望な若手も多いが、結果を出すことはできなかった。

ケビン・ラブ、トリスタン・トンプソン、そして新加入したばかりのアンドレ・ドラモンドらベテランの駒は揃っている。ビッカースタッフが若手とベテランをうまく融合できるかに注目が集まる。