特別指定選手が躍動した川崎ブレイブサンダース、島根スサノオマジックに連勝し30勝に到達

特別指定選手が躍動した川崎ブレイブサンダース、島根スサノオマジックに連勝し30勝に到達

2020/02/16

川崎ブレイブサンダース

3ポイントシュートを高確率で決め、的を絞らせない攻めを遂行

2月16日、川崎ブレイブサンダースがホームで島根スサノオマジックと対戦。水野幹太、増田啓介と特別指定選手の活躍によって第2クォーターに抜け出した川崎が106-74で快勝。これで川崎はアルバルク東京とともにリーグ30勝一番乗りを達成した。

第1クォーター、島根はブライアン・クウェリのインサイドで着実に加点し8-2と先行する。しかし、川崎はここで途中出場の大塚裕土が交代直後に3ポイントシュートを決めると、さらに激しいプレッシャーディフェンスでターンオーバーを誘発。この大塚の攻守に渡る活躍で流れを引き寄せた川崎は、このクォーターで12得点を挙げたジョーダン・ヒースが終了間際に連続で3ポイントシュートを成功させて21-15とリードを奪う。

第2クォーターも川崎はベンチメンバーの奮闘が光った。増田が守備のハッスルプレーでチームに勢いを与えると、水野の切れ味鋭いドライブからのナイスパスでヒースが豪快にダンク。さらに水野はレイアップ、3ポイントシュートと連続得点の大活躍で、川崎が37-21と突き放したことで島根はたまわずタイムアウトを取る。しかし、川崎はファジーカスが得点を重ねることで主導権を渡さず15点リードで前半を終えた。

後半に入っても川崎オフェンスの勢いは止まらない。島根の河合竜児アソシエイトコーチはこう語る。「1試合通して3ポイントシュートを高確率で入れられてしまった。このインパクトによって、ディフェンスでスペースを大きく開けてしまい、パス、ドライブを自由にされてしまう悪循環になってしまいました」

実際、この試合の川崎の3ポイントシュートは27本中14本成功の51.9%と文句なしの高確率だった。これで守備の的を絞れなくなった島根に対し、川崎は第3クォーターに藤井祐眞がピック&ロールから持ち前の鋭いアタックで躍動。このクォーターだけで12得点4アシストと大暴れした司令塔の活躍により、リードを20点に広げた川崎が、そのまま危なげない展開で圧勝した。

川崎ブレイブサンダース

「交代で出た選手が流れを作ってくれました」

川崎の佐藤賢次ヘッドコーチは、勝因としてベンチメンバーの活躍を真っ先に挙げた。「出だし、島根さんは非常にディフェンスのエナジーがあり、プレッシャーに押し上げられて少し重い展開になりました。ここで、交代で出た選手がディフェンスにフォーカスしてくれ、流れを作ってくれました。特に大塚選手が出た直後で流れを変え、それに乗って特別指定の2人、水野と増田が良い働きをしてくれました」

中でも法政大学3年生の水野は、昨日の試合で川崎の一員として公式戦デビューを果たしたが、守備でミスを犯すなどほろ苦い内容だった。「守備ができないと試合に使えない」という哲学を持つ川崎の佐藤ヘッドコーチなら、今日はより起用に慎重になるかと思われたが、第2クォーター途中にコートに送り出した。

指揮官はその理由を次のように明かす。「練習で藤井とマッチアップしてガンガンやられていますが、それでも気持ちで負けないで立ち向かってディフェンスでハードにやっています。昨日はオフボールのところでまずい部分がありましたが、ボールに対してしっかり向かっていった。気持ちが見えていて、コンセプトを理解してくれている。だから今日も使いました」。そして、水野は10得点3リバウンド2アシストと見事に期待に応えた。

川崎ブレイブサンダース

「自分が思っているバスケットを伝えている段階」

これでリーグ戦は一時中断。天皇杯からの過密スケジュールが続いていたことで、「疲労も溜まっているので、最初の1週間は身体だけでなく、メンタル的にもリフレッシュする。あとの1週間は大阪戦に向けての準備です」と、佐藤ヘッドコーチはしっかり休養することが大事と締めくくる。

一方、前日に続いて敗れた島根の河合アソシエイトコーチは、パワハラによる鈴木裕紀ヘッドコーチの謹慎処分を受けて、まだチームに合流したばかり。この中断期間は自身の戦術をチームに浸透させる貴重な時間となる。「急にチームに入ったので、最初は僕のほうが合わせる形でした。今、小出しにしながら自分が思っているバスケットを伝えている段階です」と、現状を明かし、守備のテコ入れに注力したいと強調する。

「今日は機能しなかったですけど、私はゾーンディフェンスが得意と思っているので、そこは特にいろいろなものを伝えていきたい。そして、マンツーマンをしようが、ゾーンをしようがインテンシティは島根の持ち味なのでそこは変わらないようにしていかないといけないです」

川崎にとっては連勝に加え、若手のステップアップと収穫が多く、島根にとっても新指揮官の下で、いろいろと得るものはあった。中断期間明けにどんなプレーを見せてくれるのか、両チームとも期待感が高まる今節だった。

2月16日のB1 9試合の結果
富山79-80京都
秋田81-67琉球
横浜79-90SR渋谷
新潟70-75A東京
三遠70-75名古屋D
北海道83-99滋賀
千葉89-66大阪
川崎106-74島根
三河75-83宇都宮

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