川崎ブレイブサンダースに9点差で敗れた島根スサノオマジック、山下泰弘「あの点差でずっと支配されていた」

川崎ブレイブサンダースに9点差で敗れた島根スサノオマジック、山下泰弘「あの点差でずっと支配されていた」

2020/02/16

山下泰弘

「どこで攻めるかということを考えないといけない」

島根スサノオマジックは昨日、川崎ブレイブサンダースと対戦し76-85で敗れた。

「出だしで離されてしまって後手に回ったところはありましたけど、途中からカムバックして一度は逆転して、接戦に持ち込めたことは良かったです」と、山下泰弘は振り返った。

山下が言うように序盤は川崎のペースで試合が進んだ。川崎のピック&ロールに対応できず、ニック・ファジーカスに簡単にシュートを打たせて主導権を握られた。それでも島根はディフェンスの戦術を変えたことでリズムを取り戻し、第2クォーターで逆転に成功。

そこからは拮抗した戦いが続き、島根はロバート・カーターとブライアン・クウェリを起点としたオフェンスで得点を重ねていった。しかし山下は「僕たちもピック&ロールで攻めようと狙っていました。でもロブ選手(カーター)に頼りすぎて、彼が一人でバスケットをする時間が増えてしまった」と振り返った。

「彼がボールを運んで、1対1でそのままシュートに行く場面が増えれば増えるほど相手のリズムになってしまって、僕たちのバスケットのリズムではないんです。今日の試合でも、後半ではそこから崩れてしまった部分もありました。そこはポイントガードがしっかりゲームをコントロールして、みんなでボールシェアしなければいけません。ピック&ロールやもっとシュート確率の高いところを探して、どこで攻めるかということを考えないといけませんでした」

しかしながら、敗れはしたが点差も9点と優勝候補の川崎を苦しめ、互角の攻防を演じる時間帯も長かった。しかし山下は「あの点差でずっとコントロールされている感じがありました」と語る。

「川崎は僕がずっといたチームでもあるから、何となく分かるんですよ。点差は10点ぐらいと思うかもしれないけど、その10点の中でゲームをコントロールされていた印象です。そこで僕たちがもう一段ギアを上げたり、ミスを誘発させて相手を焦らせないといけなかった。最終的には点差は1桁ですが、ずっと10点差で試合運びをされて、やられたなという感じです」

山下泰弘

「今日は天才、藤井祐眞にやられました」

山下はこのインタビュー中に何度も『天才、藤井祐眞』と口にした。藤井はこの試合で18得点3リバウンド8アシスト7スティールを記録し攻守に渡り活躍した。

ポイントガードとしてマッチアップする時間も多かったが、山下は「今日は天才、藤井祐眞にやられました」と悔しそうに話す。

藤井は7スティールと驚異的な数字を残したが、そこには球際の強さも際立っていた。ボールに触れば、ハッスルして追いかけてマイボールにする。そしてスティールしたら得点へ繋げるなど、スタッツ以上にチームに勢いを与えていた。そして山下はその『球際の強さ』で違いを感じたという。

「個人的にはちょっと衰えた感じがしました。ボールが手には当たっているけど、マイボールにはできない。天才、藤井祐眞は全部モノにするんですよね。その部分は見習わないといけないです。昔は僕も取れていたようなボールが、今は取れなくなってきている。あのティップしたボールがマイボールになっていれば試合展開も変わったと思います。昔は練習で僕がやっていたことを、今日は天才、藤井祐眞にやられたので、めちゃくちゃ悔しいので明日はやりかえします(笑)」

それでも後輩の成長はうれしいもので、「彼の成長はすごく感じます。だから早く日本代表に入ってほしい」と藤井を称えた。

島根は現在11勝27敗で西地区6位にいる。B1に昇格したものの今シーズンは開幕から5連敗。しかし徐々勝ち星を増やしてきていたところで、ヘッドコーチが職務停止になるなど、チーム状況が良いとは言えない。それでも山下は前だけを見ている。

「いろいろあったけど、僕たちはチーム力でここまで来ました。後半戦は残留プレーオフも意識しないといけない順位に今はいますが、しっかりと考えながら雰囲気良く明るく頑張っていきたいです」

この試合でも川崎を追い詰めるシーンは多々あった。この試合での課題を修正して、今日の第2戦で島根がどのような戦いをするのか。そして山下が後輩の藤井とどんなバスケットを行うのか注目だ。

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