これまで35針を縫った右手、ケガのトラウマを告白
古豪復活に向け、若手を中心に再建を進めているキングス。その中心を担う存在として期待されるのが、センターのウィリー・コーリー・スタインだ。
コーリー・スタインは、11月22日のレイカーズ戦でシーズンハイとなる26得点を記録し、113-102での勝利に貢献した。デマーカス・カズンズがトレードされた昨シーズン後半には出場時間も増え、ようやく先発ビッグマンとして才能を開花させられるかと思われたが、レイカーズ戦ではベテランのザック・ランドルフが先発に起用された。
今シーズンは14試合で先発に起用されているが、レイカーズ戦ではサイズで劣るロンゾ・ボールにダンクを決められる姿を見せてしまった。守備の安定した働きで貢献してほしいと考えるヘッドコーチのデイビッド・イエーガーも、これでは頭を抱えてしまう。
Zo skies to throw down the lob #LakeShow
(??: @SpectrumSN / @spectdeportes / ESPN) pic.twitter.com/hjUuGcs25x
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2017年11月23日
コーリー・スタインも、自身がリム周辺で今より積極的にプレーする必要性を理解している。だが、過去に負ったケガによる恐怖を克服できていないと明かした。レイカーズ戦後、コーリー・スタインは「経験したことがないみんなには分からないと思う」と前置きした上で、こう続けた。
「過去にショットをブロックしようとした時、それからリムに右手を強くぶつけた時にケガをして、これまでに35針も縫っている。その影響で、右手は左手より状態が良くないんだ。リムの下にポジションを取った時には、『行かないといけないけど、でも……』と考えてしまう」
過去のケガがトラウマになり、その影響がプレーに出ていることの告白。ただ、自分自身が恐怖を克服するしかないことを彼は理解しており、「メンタルとの戦いになるね」と言う。
本人が『弱点』を告白してしまった以上、対戦チームのビッグマンだけではなく、ガードであってもコーリー・スタインとのマッチアップを積極的に狙ってくるだろう。ただ、幸いなことに、まだシーズンは序盤戦。ケガをするほど無茶なプレーをする必要はないが、レイカーズ戦のようなパフォーマンスを続けていければ、再びセンターとしての自分に求められている役割をこなせるようになるかもしれない。
コーリー・スタインが、自分との闘いに打ち勝つ姿に期待したい。