3ポイントシュート全盛の今、ポストプレーに革命を起こしているザイオン・ウィリアムソン
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3ポイントシュート全盛の今、ポストプレーに革命を起こしているザイオン・ウィリアムソン

2020/02/14

ザイオン・ウィリアムソン

高速ポストプレーでリーグを席捲

ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンはスピードとパワーを生かしたプレーでデビューから強烈なインパクトを残してきた。ここまで9試合に出場し平均21得点、7.7リバウンド、2.3アシスト、フィールドゴール成功率57.6%を記録し、ドラフト全体1位指名の期待に応えるパフォーマンスを続けている。

試合には敗れたが本日行われたサンダー戦でも、キャリアハイを更新するゲームハイの32得点を記録した。

ゾーンディフェンスに対するルールが変更されたこと、ストレッチ4やストレッチ5など新たな戦術が生まれたことなどにより、NBAでは過去10年間でポストプレーの価値が急激に低下した。また、ゲームがペースアップしたことも関係し、オフェンスのペースを遅らせてしまうポストプレーは効果的ではないとの見方が増えた。

だが、19歳にして多彩な得点パターンを持つ、ザイオンのスピードを生かしたポストプレーは相手チームの驚異となっている。爆発的なスピードを生かしポジションに入るため、試合のペースダウンにはならない。ペリカンズはリーグで最もペースの速いチームのうちの1つで、ペースを犠牲にしてまでポストプレーを採用することはない。

ザイオンは相手のディフェンスが整う前やヘルプが来る前、そしてショットクロックに余裕があるうちにポストプレーを仕掛ける。ザイオンのようにポイントガード級のスピードでコートを走れるセンターは少なく、サイズの大きい相手選手を置いていく。結果的に、ゴール下でザイオンとマッチアップするのはサイズで劣る選手となるため、ミスマッチが生まれ、ザイオンのパワーの餌食になってしまうというわけだ。

また、ポストプレーで良いポジションを取れるのはザイオンの並外れたパワーの賜物だ。体重は285ポンド(約130キロ)あると言われ、一度ポジションを取られれば、奪い返すことはほぼ不可能だ。ディフェンダーがザイオンとパサーの間に入りパスカットを狙えば、ジャンプ力を生かしたロブパスを狙われる。

まだ10試合程しかプレーしていないこと、100%のコンディションではないことを考えると、ザイオンは対戦相手にとって驚異でしかない。それでも、ファンにとってはこの先どんな選手になってくれるのか楽しみで仕方ない選手だ。

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