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ウェストブルック、ジョージ、カーメロのビッグ3が機能

シーズンオフにポール・ジョージとカーメロ・アンソニーを獲得したサンダーに対する期待は大きかった。しかし、同様にメンバーを入れ替えたにもかかわらず開幕からすぐに結果を残したセルティックスとは異なり、サンダーは、ラッセル・ウェストブルックとの『新ビッグ3』が機能せず、4連敗を喫したこともあった。結果がついてこない以上、新チームのケミストリーを疑問視する意見も出てくる。

だが、11月22日のウォリアーズ戦では、ウェストブルックが34得点10リバウンド9アシスト、アンソニーが22得点、ジョージが20得点11リバウンド4スティールの活躍を見せて108-91で勝利。もちろん王者ウォリアーズが相手で、ウェストブルックがケビン・デュラントへの敵対心をむき出しにするなど、普段の試合とはモチベーションのレベルが違ったが、地力がなければ今のウォリアーズに勝てないのも事実だ。

ジョージは、以前からケミストリーの構築には時間がかかると話している。『The Undefeated』とのインタビューでも、「辛抱強さが肝心なんだ。辛抱強く取り組めば、必ず結果が出る。そのことを信じないといけない」とコメント。そして、趣味の釣りを引き合いに出し、次のように続けた。

「例えば釣りをしている時、竿を放ってすぐに魚がかかるものではない。辛抱強く待たないといけないんだよ。魚にも心があって、普段より釣り上げるのに時間がかかることだってあるんだ。そのことを理解しないといけない」

ジョージの言葉を借りれば、キャスティングを終え、あとは獲物が食いつくのを待つ段階なのだろう。そう考えれば、ウォリアーズという大魚を釣り上げたことが一つのきっかけになり得る。サンダーのケミストリーが成熟し、西カンファレンス上位争いに食い込むのも、時間の問題かもしれない。