写真=Getty Images

「基礎どおりのプレーをやったら罰を受けた」と主張

ペリカンズのデマーカス・カズンズには『テクニカルファウルの常習犯』として知られている。11月20日のサンダー戦でも、カズンズは汚名を着せられてしまった。

第3クォーター残り5分、リバウンドを奪ったカズンズは、サンダーのラッセル・ウェストブルックが近寄ってきたことを察知し、奪われないようにボールを抱えたまま頭上に掲げ、身体の向きを変えようとしたのだが、この瞬間に一気に距離を詰めて来たウェストブルックの側頭部にひじが入ってしまった。このプレーがフレイグラントファウル2とジャッジされてカズンズは一発退場に。故意ではないことを必死にアピールしたが受け入れられなかった。

怒りが収まらないカズンズは、21日の練習後に「ウェストブルックが自分のファウルを狙った」と主張。そして過去の『レッテル』がジャッジに影響していると語った。

「ビッグマンとしてのプレーをしているだけなのに、おかしいよ。リバウンドを取ったら、ひじを高く上げてスティールを狙うガードからボールを守るのは当たり前のプレーだ。基礎どおりのプレーをやったら罰を受けた」

映像を繰り返し見てみると、ひじを必要以上に振っているようにも見えるが、真偽は定かではない。カズンズは、自分に対する審判の心象を変えるため、これからの時期ならではの変わったアイディアを持っていると、皮肉を込めて「審判とリーグにクリスマスカードでも送ろうかな」と語った。

カズンズにしても、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンにしても、過去の行動により悪いイメージが一度できてしまうと、それを払拭するのは簡単ではない。その結果、フェアとはいえない判定を受けてしまうことも少なくない。だが、人間が試合を裁く以上、その選手に対する印象によって判定に影響が出てしまうのは致し方がない。

劇的に心象を変えるのは難しいが、心がこもったメッセージ付きクリスマスカードというアイディアは、意外と悪くないかもしれない。