日本代表に吹き込む『新しい風』宇都直輝「監督が求めるプレーをできるのは、僕」

2017/11/24
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一 協力=スポナビライブ

ついに今日19時、ワールドカップ1次予選の初戦となるフィリピン戦が始まる。昨夜、日本代表候補の14名が登録メンバーの12名に絞られ、宇都直輝の名前はそこにしっかりと載っていた。メンバーの大半が馴染みの選手である代表に『新しい風』を吹き込んでいるのが宇都なのだ。

これまで世代別の代表選出はあったが、フル代表については初選出。その中で、他のポイントガードにはない高さ、ゴール下での決定力などを武器に過酷なサバイバルレースを勝ち残った。

このインタビュー取材を行ったのは発表の数日前で「まだ14名の段階であり、12名の本代表に決まったわけではないです」と宇都は言うが、同時にこれまでの合宿で十分な手応えを感じており、彼の中では最終メンバーに残る自信がしっかりとできていた。日本では稀有な世界標準のサイズを備えた司令塔に、日本代表の一員として今後続く戦いに向けた意気込みを聞いた。

「単純に今はすごくバスケットを楽しめています」

──自分のどんなところが評価されて、代表に選出されたと思いますか。

残ったことで監督が何を求めているのかが逆に分かって、それができるのは僕だなという感触はあります。ポイントガードでもサイズがあった方がいい。チームとして、速い展開に持ち込みたい。あとリバウンドは全員で頑張らないといけないので、そこでガードでも大きい方がいい。そういった面で自分は適している。少し、良い感触を持っていた部分はあります。

──Bリーグが始まり富山に移籍してからはエースとして活躍し、代表にも選出されました。宇都選手にとって大きく変わったこの1年半だと思います。

まずは、Bリーグでの活躍が評価されての選出と信じてプレーしています。そして、環境を変えたことがすごく良かったと単純に思います。自分がやりたいバスケットボールをできています。周りの人から見たら成長したと思われるかもしれないですし、自分でも成長した部分はあると思いますが、単純に今はすごくバスケットを楽しめています。

──具体的に成長したと感じるのは、どんな部分ですか。

ポイントガードとしてのリーダーシップは成長できています。今もたまに審判の方に目がいったり、どうしても40分間、我慢し続けられない時がありますが、昔に比べると変わりました。

「普段から『今やれること』を一生懸命やる」

──代表で最初の24名から、14名へのサバイバルレースに生き残った感想を教えてください。

手応えは少し感じていた部分はあります。富山での自分の成績や試合に貢献している部分から。そこで培ったところに自信があり、自分らしさをしっかり出せればと思いました。(14名に残ったことに)あまり手応えとかを考えないで、普段から『今やれること』を一生懸命やるという考えです。最初はちょっと遠慮している部分もありましたが、ここ最近は練習で自分の良さをより出せるようになってきていると思います。自分のできることを100%発揮して、それがチームの力になればいいと思っています。

──実際の試合では、どんなプレーでチームに貢献していきたいとイメージしていますか。

常に意識しているのは、僕が入って速い展開の中で、周りの選手がイキイキすること。僕がアタックしてパスをさばいて、外で待っている人がシュートを決める。そうするとチームの雰囲気、流れが良くなる。周りの選手も気持ち良くプレーできる。流れが悪い時に投入されたら、しっかり流れを変えられるようにプレーできればいいと密かに思っています。

──今回が日本代表として戦う初の国際大会となります。

自分の技術がどこまで通用するのかすごく楽しみです。そして国際試合では、どういう当たりで、どこまでがファウルなのか基準が変わってくると思うので、早くアジャストできればいいなと。国際試合の経験がすごく少ないので、大学の時に行ったと言っても……という感じです。もし、選ばれて2番手、3番手で出るとしたら、その間に出ているガードの選手の当たりを見てアジャストしていけたらいいなと思います。

「ゴール下まで行ければ技術があるので大丈夫」

──宇都選手のゴール下へのペネイトレイトは日本人ガード陣でも随一の決定力です。この点について、世界の高さにも通用するという感触はありますか。

今のリーグでもゴール下は外国人の選手ばかりなので、ゴール下へのアタックに関しては手応えも自信もあります。それを如何なく発揮できればと思います。ドライブより、抜く時の細かいテクニックが通用するのかです。ゴール下まで行ければ、浮かしたり、かわしたりといろいろな技術があるので大丈夫。そこまでの細かいところがどれだけ通用するのか楽しみです。

──フィリピンとオーストラリアについての印象を教えてください。

フィリピンは国技でバスケが盛ん、1対1が強いというイメージです。オーストラリアは大学の時に一度対戦しましたが、ゴール下でリバウンドを取られて全部ダンクされた記憶しかないので、すごく大きいっていうイメージです。

──では、最後にこの2試合に向けての意気込みをお願いします。

選ばれたら、良い意味でリラックスした状態で入りたい。あまりプレッシャーを感じたり、気負いすぎても良くない。いつもの試合に入るような感じでいきたいです。もし、プレーできる機会があれば、しっかり僕のプレーが世界に通用するところを見せて、応援してくれている人たちに勇気、元気を与えたい。いつも通り全力で頑張りたいと思います。