ジャ・モラント

キャリア初のトリプル・ダブルを達成

1月から好調を維持しているグリズリーズを支えているのは、1年目のジャ・モラント。ルーキーらしからぬ落ち着きとパフォーマンスでチームを引っ張っているモラントは、2月9日に敵地で行われたウィザーズ戦でも、見事なプレーでチームを勝たせた。

後半はグリズリーズがビハインドを背負う時間帯が多かったものの、モラントはチームメートに声をかけ続けた。そして第4クォーターに10得点をマークし、チームも22-8の猛攻で逆転して勝利。モラントは27得点10リバウンド10アシストを記録し、自身初のトリプル・ダブルで勝利に貢献した。

試合後のインタビューで、モラントは「気持ちでプレーの流れを変えられた」と述べた。「チームとして、あるべき形でプレーできていなかった。シュートも上手く決まらなかった。こういう状態の時に黙っているわけにはいかない。チームメートに言葉で伝えて、勇気づけて、一つになって戦わないといけない」

「自分たちはいつだって戦うし、あきらめない。アンセルフィッシュにやる。今夜の試合でも第4クォーターに逆転できて、ロードで大きな勝利をつかめた」

102-96で迎えた第4クォーター残り44.3秒には、パスを選択してターンオーバーを記録しかけたが、モラントは相手にディフレクトしたボールを回収し、フェイクを挟んで自らトドメの3ポイントシュートを成功させた。

試合後の取材に応じたモラントは、インタビューでも語ったように、メンタル面を勝因に挙げている。

「コートでもベンチでも、全員が声を出している。みんなで励ましあって、お互いの自信を高め合っているんだ。同じことを繰り返し言っているように感じるけれど、最後まで戦う、コートに出たら競い合うという気持ちでやっている」

気づけばグリズリーズは、プレーオフ進出は厳しいという開幕前の予想を覆し、西カンファレンス8位を守っている。12日には9位のトレイルブレイザーズと対戦し、オールスターブレーク後はレイカーズ、クリッパーズ、ロケッツ戦を含むロード4連戦と厳しい日程になるが、今月を乗り切ることができれば、3年ぶりのプレーオフ進出も見えてくる。