超アグレッシブなプレーを見せた林咲希がブレイク
ベルギーのオステンドで行われたオリンピック予選は全日程を終了。日本を含む4チームが参加した大会はカナダが3戦全勝、ベルギーも2勝を挙げて、ともに東京オリンピックへの出場権を勝ち取った。ベルギーは初のオリンピック出場。エースとしてチームを牽引したエマ・メッセマンは、日本戦での23得点に続き最終日のスウェーデン戦でも24得点を記録して大会MVPに輝いた。
大会ベスト5にはメッセマンと同じくベルギーからジュリー・アレマン、カナダからは日本戦で18得点を挙げたナタリー・アコンワ、そして日本代表からは林咲希と渡嘉敷来夢が選ばれている。
林は初戦のスウェーデン戦こそ10分の出場で無得点とインパクトを残せなかったが、2戦目のベルギー戦で大量ビハインドを追う展開で3ポイントシュートを立て続けに決めて猛反撃の主役に。この試合では20分の出場で3ポイントシュートを8本決めて24得点を記録した。
カナダ戦では先発起用されてプレータイムは36分へと伸び、3ポイントシュートを相手に警戒される状況でドライブや速攻と足を使って攻め、21得点を記録している。出場時間の伸びはチームからの信頼を表しているし、また林自身も確たる手応えを得られたようだ。「使ってくれるトムさん(ホーバス)の気持ちに応えることができたのは自信になりました。努力を続けていけば今後に繋がると思いました」
渡嘉敷来夢「めっちゃ楽しかったです」
渡嘉敷は平均36分出場と髙田真希を欠くインサイドをタフなプレーで支え、12.0得点、8.7リバウンドを記録。193cmの渡嘉敷にとってWリーグでは自分と同じサイズの選手と戦う機会がないが、世界が相手となれば別。攻守に激しいプレーを続けて、3戦目のカナダ戦では疲労困憊であることが見て取れたが、試合後は「めっちゃ楽しかったです」と笑みを見せた。
「やっぱり日本にはない集中力、常に気を張っていないといけない。楽しい反面で疲れますけど、良い経験です。本当に疲れていましたが、最後に踏ん張れたのはみんなも頑張っていて、みんな勝ちたい気持ちを出していたので、さらに引っ張っていければと思ったからです」
1勝2敗と結果は出せず「やっぱり世界は強いな、率直に」と渡嘉敷は言う。「でも日本もそれに近づけていると思います。それは自分の頑張りもありますけど、外の選手も自信になったと思います。林とも終わってお互い『もっと頑張ろう』って言葉が出たので。林もこれから楽しみですし、私も負けてられないと思います」
Your All-Star 5⃣ from #Ostend:
⭐ @NatAchon ??
⭐ @JulieAllemand ??
⭐ Hayashi (@rmshjx7kiki) ??
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⭐️ @TOKASHIKI_10 ??#FIBAOQT pic.twitter.com/xdphQ5eccF— FIBA (@FIBA) February 9, 2020