マリーク・ビーズリー

「勝利こそ何よりも大事なこと」

トレードデッドラインに合わせロスターを大幅に入れ替えたティンバーウルブズ。新戦力はトレードが決まってからまともに練習もできないまま試合を迎えたはずで、この日は注目のディアンジェロ・ラッセルが欠場した。それでもウルブズは、新体制で最初の試合で優勝候補のクリッパーズに142-115で快勝。球団記録となる26本の3ポイントシュートを成功させた以外にも先発全員が2桁得点を記録し連敗を13で止めた。

ナゲッツからウルブズにトレードされたマリーク・ビーズリーは、新天地でのデビュー戦で23得点10リバウンドを記録し、キャリア初のダブル・ダブルを達成した。「ダブル・ダブルは初めてだし、これ以上ないスタートを切ることができた。しかも連敗を13で止められた。勝利こそ何よりも大事なことだ」と、新チームでの勝利を喜んだ。

ビーズリーは「新しいチームメートとは、試合前に『とにかく楽しく、ハードにやろう』と声を掛け合った。それでシュートが決まって、チームディフェンスも上手く機能したよ」と語る。

まだケミストリーができていない状況で、しかもラッセル不在でもクリッパーズに勝利したことで、新チームのポテンシャルは感じられた。ビーズリーも「13連敗を止められた。これは、チームのカルチャーに変化が生じたということだ」と、胸を張った。

ただ、ビーズリーは現状を冷静に分析している。ウルブズの次戦は10日に敵地で行われるラプターズ戦で、簡単に勝てる相手ではない。だからこそ彼は「落ち着いて、次の試合に集中しないといけない」と話す。

「チームは、新たなエネルギーに満ちている。このまま突き進まないといけない。次はトロントでの試合がある。落ち着いて、次の試合に集中しないといけない」

ラッセルのデビューも含めて、この勢いが本物かどうか、今後のウルブズに注目したい。