苦境を脱した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、笹山貴哉は「こんなところで終わるチームではない」

苦境を脱した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、笹山貴哉は「こんなところで終わるチームではない」

2020/02/10

笹山貴哉

「決めないといけないシュートを決めきることができなかった」

名古屋ダイヤモンドドルフィンズが千葉ジェッツのホームに乗り込んだ週末。第1戦は61-59で接戦をモノにしたが、第2戦は83-87で敗れた。

第2戦では前半で最大13点のビハインドを背負い、第3クォーターの終盤で2点差まで迫る猛攻を見せるも逆転には至らなかった。司令塔の笹山貴哉は「7点、4点と詰めて2点差まで行ったのに、すぐにまた7点差に戻されてしまいました。取らないといけないリバウンドや、決めないといけないシュートを決めきることができなかったことが、1戦目との違いでした」と接戦を落とした2戦目を振り返った。

笹山が言うように、この試合では千葉の勝負どころでの強さが目立った。千葉は名古屋Dに追い上げられ、ファウルがかさんでもリズムを乱すことなく、自分たちのバスケットを遂行した。対する名古屋Dはジャスティン・バーレルが第3クォーター終盤で2回目のテクニカルファウルをコールされて退場になるなど、自分たちから勢いを途絶えさせてしまった感がある。

笹山も「勝ちたいがあまり、熱くなってしまうことはあります」と認める。それでも「感情のコントロールはもうちょっと頑張ってほしいとも思います。そういう部分はチームとしても、もっと強くしていく必要があります」と率直な思いを語る。

敗れはしたが笹山は13得点9アシストを記録。ほぼダブル・ダブルの活躍だったが「そんなにやったなという気持ちはないです」と手応えは得ていない。「1戦目ではもっと大事なところで攻めた方が良かったなと思いました。今日は前半からアグレッシブに行くことは意識していましたが、後半でアテンプトが減ってしまったので、シュート確率をもっと上げていかないといけないです」と課題を語る。

「周りには良いシューターや良い選手がたくさんいて、そこにボールを供給することも自分の仕事です。この2日間はみんながすごく決めてくれて、アシストの部分ではチームメートに感謝しかありません」

笹山貴哉

「東地区の強豪チームのメンタリティと修正力をすごく感じた」

名古屋Dはシーズン序盤こそ連勝したが、年末から天皇杯明けにかけて9連敗を喫するなど15勝22敗と苦しい状況が続いた。笹山は「悪い流れになるとやっていることが間違っているんじゃないかという雰囲気が少し漂っていました」とチーム状況を明かす。

それでもこの2戦は、東地区上位にいる千葉と互角の戦いを見せた。笹山は加入したばかりのジャメール・マクリーンの存在がチームに良い刺激を与えていると語る。

「マクリーンがすごく良い風を吹かせてくれていて、どんな時でも『乗り越えよう』という声かけをしてくれるんです。彼はすごく良い選手ですし、僕たちはこんなところで終わるようなチームではないと思っているので、みんなで彼が作り出す波に乗ってチームで上を向いて行きたいです」

勝率で見ると名古屋Dが4割で千葉は7割と格上になる。それでも笹山は1勝1敗の痛み分けとなった手応えを語るのではなく、強豪チームのメンタリティをこの2戦で感じたという。

「僕たちはアウェーで1勝して勢いに乗っていました。それでも勝ちきることができなくて、東地区の強豪チームのメンタリティと修正力をすごく感じました。この試合では4点差で負けたけど、点差以上の違いがあった印象です。これからは西地区や中地区との対戦が増えてきますが、この2戦のようなハイクオリティのバスケットを続けることができれば、僕たちももっと勝てると思いますし、今は相手に合せてしまうクセがあるのでそこを改善していきたいです」

笹山貴哉

「まずは同地区との戦いは絶対に勝つことが目標」

一時は負けが続いていたが、今は徐々に勝ち星を増やしてきている。目標はもちろん「チャンピオンシップに出ることです」と笹山は言う。それでも今は「まずは目の前の一戦一戦で勝ちを積んで、上のチームとの差を縮めていくことです。そのためにも、まずは同地区との戦いは絶対に勝つことが目標です」と、目の前の試合に集中していくと意気込みを語る。

この2戦ではファストブレイクポイントで大きく上回るなど、名古屋Dの強みと課題が明確になった。この課題を改善することができれば、名古屋Dの伸びしろはまだまだたくさんある。自信を取り戻しつつある名古屋Dが、目標達成へ向けて戦う姿に注目したい。

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