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2度目の大ケガで慎重を期すも、来年2月復帰予定

シーズンMVP候補のヤニス・アデトクンボを中心に、東カンファレンスの『ダークホース』として周囲の予想を良い意味で裏切り続けている今シーズンのバックス。エースだけではなく、先日ケビン・ガーネットの熱血指導を受けたソン・メイカーを含め、これからが楽しみなタレントを数多く擁している。

その中でも、完全復活が期待されるのがジャバリ・パーカーだ。パーカーは今年の2月に左ヒザ前十字靭帯を断裂する重傷を負い、全治1年と診断された。ここ3年で2回目の前十字靭帯断裂だけに、バックス首脳陣も復帰時期に関しては慎重になっている。それでも、彼の回復は予想を上回るスピードで進んでいるようだ。

『The Journal Times』によれば、パーカーはすでにハードな走り込み、カッティング、プルアップジャンプシュート、回転系の動きまでできるほど回復しているという。昨シーズン後半戦にケガをするまで51試合に出場し、平均20.1得点を記録したパーカーが復帰すれば、アデトクンボの負担も軽減する。

1年目に右ヒザの前十字靭帯を断裂したパーカーは、復帰までに11カ月を必要とした。同じケガだけに、リハビリ、回復過程、実戦復帰までの流れなど、パーカーも諸々の勝手は分かっていることが、前回よりも回復が早い要因かもしれない。

これはバックスにとって喜ばしい報せだが、復帰を焦る必要はない。『グリーク・フリーク』の愛称通り、モンスター級のパフォーマンスを続けているアデトクンボが、チームを一段上のレベルに導いてくれているからだ。パーカーには焦らず、メディカルチームから「120%回復した」というお墨付きをもらうまで、リハビリとトレーニングに専念してもらいたい。