アンドレ・ドラモンド

ナイト、ヘンソン、2023年のドラフト2巡目指名権を獲得

2月6日、ピストンズが以前から噂されていたセンターのアンドレ・ドラモンドのトレードを実行し、キャバリアーズと合意したと伝えられた。

『ESPN』によれば、ドラモンド放出の見返りには、ブランドン・ナイト、ジョン・ヘンソン、2023年のドラフト2巡目指名権を獲得する予定で、今後ピストンズはチーム再建に舵を切ることとなった。

ドラモンドの来シーズンの契約はプレーヤーオプションの2870万ドル(約31億5000万円)。仮に今シーズン終了後にフリーエージェントの資格を行使しても、点が取れて、3ポイントシュートを打てるビッグマンが重宝される現代のNBAでは、彼のようなクラシックなセンターは希望通りの契約を手にできない可能性の方が高い。

ピストンズとしても、3500万ドル(約38億円)超の年俸を受け取るブレイク・グリフィンに加えて、もう1人3000万ドル(約33億円)級のサラリーを抱えてしまっては夏の補強に影響が生じるため、ドラモンドは放出する必要があった。

今回のトレードで獲得するナイトとヘンソンの契約は今シーズン終了で満了する。また、ドラモンドが去ったチームならば、後半戦は勝ち星の数も前半戦よりは落ちると推測できるため、今年のドラフトで上位指名権を得られる可能性も上がる。

若手主体に切り替えるのであれば、デリック・ローズ、ルーク・ケナードも放出候補だったはずだ。2人を含むトレードの交渉自体があったのか、またどこまで進んでいたかは定かではないが、条件が合わずに成立しなかったということなのだろう。

エースとして2年前にクリッパーズから迎え入れたグリフィンも、来シーズンは放出候補になるだろう。キャリアハイの平均24.5得点を記録した昨シーズンのようなパフォーマンスができれば、優勝を狙える強豪が『ラストピース』としての獲得を検討するかもしれない。

いずれにせよ、ピストンズは今後の方針を固めた。