トリスタン・トンプソン

キャブズ完全解体の日は近い?

キャバリアーズのトリスタン・トンプソンは、ケビン・ラブと共に2016年フランチャイズ初のNBA優勝を経験した選手だ。ここ2年間は、スターターに10代、20代前半が名を連ねる若いチームの柱としての役割を担ってきたトンプソンだが、ここにきてトレードを希望していると『The Athletic』が報じた。

キャバリアーズは現在13勝38敗で東カンファレンス14位と低迷。若手にチャンスを与えチームを再建している最中だが結果が出ず、2018年まで4年連続で東カンファレンスチャンピオンに輝いたチームの姿はもうない。

ゼネラルマネージャーのデビッド・グリフィン、カイリー・アービング、そしてレブロン・ジェームズと功労者が次々とチームを去った。ヘッドコーチのタロン・ルーも解任され、JR・スミスもほぼ解雇のような形で放出。そして、ラブもチームを出たがっていると報じられている。

トンプソンは奇跡の勝利と呼ばれた2016年NBAファイナルで重要な役割を果たした選手だ。シリーズ平均10.3得点10.1リバウンドを記録し、特にディフェンス面での貢献が光り、1勝3敗からの逆転優勝の原動力となった。常勝チームが崩壊したあとも、昨年、今年と平均10得点以上を挙げており、今シーズンの10.4リバウンドはキャリアハイの数字だ。

トンプソンの代理人は彼のトレードを「最優先事項」と呼び、移籍の可能性を探っている。トンプソンは今年が5年契約の最終年で、彼を獲得したチームはバード権を引き継ぐことができ、再契約の際にサラリーキャップを超えてマックス契約を結ぶことができる。

トンプソンがチームを離れることになれば、ラブ以外に2016年の優勝を経験した選手はいなくなる。ラブにもトレードの噂があり、万が一彼も出ていくことになれば、かつての強豪キャバリアーズは完全に解体される。