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第4クォーターに19得点と接戦を制する決め手に

セブンティシクサーズは敵地ロサンゼルスでレイカーズと対戦。再建段階ではあるが有望な若手を中心とするバスケが機能しつつある両チームの対戦となったが、結果的にはジョエル・エンビードの独り舞台となった。

エンビードは46得点15リバウンド7アシスト7ブロックを記録。これまでの自己ベストだった36得点と6ブロックを更新した。シクサーズで1試合40点以上を取ったのは2006年のアレン・アイバーソン以来となる。

ただ、試合は終盤まで均衡したものとなった。シクサーズがほとんどの時間帯でリードする展開ではあったが、レイカーズもペイント内の得点、オフェンスリバウンドとインサイドの優位を生かして踏ん張り、第4クォーター開始時点では84-83とリードしていた。だが、この試合ではとにかくシュートが入らない。第3クォーターを終えた時点でフィールドゴールは91本中33本の36%と低調だった。

勝負の第4クォーター、エンビードは開始から約3分で3ポイントシュート1本を含む9得点を立て続けに決める。彼がベンチに下がった間にシクサーズの得点が止まるが、呼吸を整えて戻ってくると再びチームのオフェンスが機能。残り4分、ジュリアス・ランドルとの1on1をスピンムーブで制したエンビードのバスケット・カウントとなる3点プレーで逆転に成功すると、直後の守りではランドルのレイアップをブロック。

これで勢いに乗ったシクサーズがリードを広げ、残り37秒にエンビードがポストプレーからランドルとジョーダン・クラークソンのダブルチームを打ち破ってレイアップを沈めて114-108として勝負アリ。最終スコア115-109でシクサーズが勝ったこの試合、接戦を勝ち切るポイントとなったのが第4クォーターに19得点を稼ぎ出したエンビードであることは間違いない。

「クアドラプル・ダブルを決められれば良かったんだけどね。でも、ハッサン・ホワイトサイドへの挨拶にもなったと思う」と、試合後のエンビードはコメント。SNS上で衝突するライバル、ヒートのホワイトサイドへの挑発を忘れないのが彼らしいところだ。

シクサーズはこれで8勝6敗と貯金を増やした。アウェー5連戦を3勝2敗と勝ち越し、中2日と十分な休養を取った上でホームに王者ウォリアーズを迎え撃つ。チームの成熟度を測る大事な一戦となるのは間違いない。