カリー&トンプソンとの共闘は実現するか?
ティンバーウルブズはウォリアーズのディアンジェロ・ラッセル獲得に意欲的だと言われるが、両チーム間には条件面での隔たりがあり成立には至っていない。トレードデッドラインが6日に迫る中、『Yahoo Sports』がラッセルのトレードの仮想シナリオを紹介している。
ラッセルのトレードに関わってくるのは、ウォリアーズ、ティンバーウルブズに加えバックスだ。ティンバーウルブズはラッセル、バックスからアーサン・イリヤソバとDJ・ウィルソンを獲得、ウォリアーズはウルブズのアンドリュー・ウィギンズ、2020年ドラフト1巡目指名権2つ、2巡目指名権1つを獲得、そしてバックスはウルブズのロバート・コビントンを獲得する。
ティンバーウルブズはラッセルを獲得することで弱点だったポイントガードを補強できる。今年のドラフトではポイントガードに有望選手がいないため、即戦力であるラッセルを補強したいところだ。ラッセルはカール・アンソニー・タウンズと仲が良く、いつか一緒にプレーできることを望んでいると発言したこともある。
一方でウォリアーズ側には迷いがあるようだ。ケガで離脱中のステフィン・カリーとクレイ・トンプソンが復帰する来シーズンまで待って、ラッセルとのケミストリーを確認したいところだろう。しかし、ラッセルの見返りにドラフト1巡目指名権2つに2巡目指名権を獲得できるなら悪い話ではない。今年のドラフトでは1巡目指名権を3つ持っていることになり、今シーズンの成績を考えれば上位5位までの選手を2人指名できる可能性もある。
ウィギンズは今シーズン1試合平均22.4得点5.1リバウンド3.7アシストと得点能力に長けている選手だ。3ポイントシュート成功率が33.0%と低く、シュートセレクションにも問題があるが、カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンとプレーすることで、その2つは改善されるかもしれない。ウィギンズはディフェンダーとしてのポテンシャルが高く、ウォリアーズでその才能が開花する可能性は十分ある。
バックスはコビントンを獲得することで3ポイントシュートとディフェンスを強化できる。チームは好調で大きな弱点はないが、コビントンのような経験豊富なシューターを補強できればプレーオフを戦う上でプラスになるはずだ。
このシナリオ通りのトレードが成立するのか、それともラッセルはウォリアーズに留まるのか、トレードデッドラインの6日まで残された時間はあとわずかだ。