Bリーグ第8節の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。
第5位 ハシーム・サビート・マンカ(横浜vs富山)
マークにつくドリュー・ヴァイニーが背を向けてボールマンに意識がいった瞬間に、3ポイントラインからゴールへ走り込むサビート。サビートのその姿をとらえた川村卓也はボールを持ってから一瞬の判断でゴールへふわりとしたパスを供給。そのボールを空中でキャッチし、ワンハンドで決めたサビートのアリウープ。試合後「サビートの異次元の高さに慣れてきた」とコメントした川村のパスセンスも見逃せない。
第4位 片岡大晴(京都vs大阪)
ジュリアン・マブンガのスクリーンに対し、3ポイントラインへ上がると見せかけてゴール下に走りこんだ片岡。角度がないところでパスを受け、ゴールがほぼ見えない状況だったが身体が流れながらも感覚で放ったリバースレイアップがリングに吸い込まれた。理想的なバックドアプレー。
第3位 ジョシュア・スミス(京都vs大阪)
マブンガとのハンドオフからゴールへ向かうスミス。その体躯によってマブンガをマークする熊谷尚也は後手を踏み、スミスにつくジーノ・ポマーレはマブンガへのヘルプにいくことになりスミスのマークを外してしまう。ノーマークでボールを受けたスミスは豪快にダンクを叩き込み、ポマーレからのファウルも誘発した。また一連の動きの中で岡田優介も3ポイントラインへ動き出したことにより、木下博之はヘルプにいけなかった。4位に続き京都の連動したオフェンスが光る。
第2位 長谷川智伸(滋賀vs島根)
延長戦、4点リードで残り2分を切った場面、ファイ・サンバとのハンドオフで一瞬のズレを作った長谷川はわずかな隙から迷わず3ポイントシュートを放つ。この3ポイントシュートが決まり、3ポゼッション差とした滋賀が逃げ切りに成功した。長谷川の勝負強さが際立ち、これを決められたらお手上げといったプレー。
第1位 ライアン・ロシター(川崎vs栃木)
最終クォーター残り4.3秒、2点ビハインドで迎えた最後のチャンス。栃木は好調のセドリック・ボーズマンにボールを託そうとするが、川崎のディフェンスがそれを阻む。ゴール正面でボールを保持するロシターはそれを確認すると自ら3ポイントシュートを放ち、これが決まって逆転勝利をつかんだ。チームメートが喜び抱き合う中で一人冷静なロシター。残り時間は1秒、「喜ぶのはまだ早い」と気を緩めない彼の判断力には感服だ。