ゴードン・ヘイワード

フリースローを外した場合に備え、わざと反則?

不慮の事故により41歳の若さでこの世を去ったコービー・ブライアント。彼が亡くなった翌日、『ESPN』がコービーが60得点を挙げた現役ラストゲームを再放送した。

ここで噂になったのが、残り14.8秒でコービーがフリースローを放つ場面の出来事だ。この時点で彼の得点は58点、2本決めれば60点に届く場面だ。1本目を決めて59得点、2本目のフリースローでボールがコービーの手を離れる直前、ゴードン・ヘイワードは前に倒れるように右足をペイント内に踏み入れた。この行為が意図的なものだと見られたのだ。

結果としてコービーは2本目も難なく成功させたのだが、フリースロー中にペイント内に侵入するのは反則だ。フリースローが外れた場合はやり直しとなる。もしコービーが外したとしても、フリースローがやり直しになるようにとヘイワードは『配慮』したのではないか、という見方だ。

しかし、当のヘイワードは「最後の試合でコービーが60点取れるよう、僕が意図的に反則を犯したとの噂があるようだね。多くの人が僕を称賛しているみたいだけど、それは事実ではない」とTwitterに投稿した。

「コービーとマッチアップして60点取られたけど、簡単に許した得点は1点もないよ。ラインを踏み越えたのは意図的ではない。そもそも、本当にそんなことをしたらコービーは僕を軽蔑しただろうね。だからこそ彼は特別なんだ」

コービーが現役最後のゲームをビッグスコアで締めくくることは、ファンだけでなくコート上の選手も望んでいた。それでも、試合中にヘイワードはコービーが何得点していたかを把握していたとは考えにくい。コービーとマッチアップする状況でそんな余裕はなかったはずだ。ヘイワードが手を抜いていたら、コービーのラストゲームは60得点では済まなかったに違いない。