デイミアン・リラード

「すべてのディテールに気を配っている」

ブレイザーズのデイミアン・リラードがフランチャイズ記録を次々と塗り替えている。持ち前の得点能力が爆発し、ここ3試合で61得点、47得点、50得点をマーク。このパフォーマンスにより東カンファレンスの週間最優秀選手に選出された。

リラードは球団史上初めて3試合連続で40得点以上、50得点以上を1シーズンで3回以上記録した選手となった。また5試合連続で30得点以上を挙げており、これは球団タイ記録だ。1月26日のペイサーズ戦では、23本中14本のシュートを成功させ、23本以下のアテンプトで50得点以上を挙げたのはNBA史上5回目のことだった。

驚異的なパフォーマンスを続けられる秘訣について、リラード本人は次のように話す。

「ベストのプレーをするために必要なすべてのディテールに気を配っている。休養、マッサージ、冷水浴、横になって脚を休める、映像を確認する回数を増やすとかね。どうすればより効果的で安定したプレーができるかを考えたんだ」

また、自分で得点を取ることよりもチームの勝利に繋がるプレーを心がけていると言う。リラードは、この3試合で平均8.1アシストを記録しており、チーム全体でもパスを多用している。ペイサーズ戦の前日練習でも、2回以上のドリブルを禁止するゲーム形式のドリルを行い、ボールを動かす意識を植え付けた。この練習が功を奏したのか、ペイサーズ戦のチームの3ポイントシュート成功率は57.1%、リラードは12本中8本で66.7%と非常に高かった。

ブレイザーズは現在20勝27敗、ケガ人続出の影響でなかなかチームは波に乗れず、西カンファレンス10位でプレーオフ圏外にいるが、リラードは「これからプレーオフの可能性があるチームとの対戦が何試合か続くけど、強いチームに対して勝利を重ねていけば自信もついてくる」と前向き。エースの好調ぶりはチームにとって間違いなく明るい材料だ。