「コービーにもう一つの命をあげたかった」
コービー・ブライアントの突然の訃報を受け、世界中のバスケットボールファン、NBA選手らが哀悼の意を捧げている。
コービーとレイカーズでチームメートだった元NBA選手のラマー・オドムも、その一人。2009年と10年の連覇に貢献したオドムは、レイカーズ時代に撮影されたコービーとの2ショット、パウ・ガソルとの3ショットなどをInstagramに投稿し、次のメッセージを添えた。
「この画像は、自分たちの関係性を表す一端でしかない。彼は、コート内外での人生について多くを教えてくれた。コートでは、相手のディフェンスを崩す方法、自分の間でプレーする方法を。コート外では、自分の小切手に署名する方法をね」
「僕はこれまでにあまりにも多くを失ってきた。でも彼の死と比較できるのは、息子が亡くなった時の経験だけ。僕たちの関係性は彼が先生で、自分が彼の弟のような関係だった」
オドムは、2015年の秋にラスベガスの売春宿で意識不明の状態で発見され、危篤状態に陥った。当時、コービーは試合後にオドムを見舞った。幸いにも社会復帰を果たせた彼は、「今でもメディアが今朝の事故を誤報だったと伝えるのを待っている自分がいる。こんなに早く兄のような彼を連れて行くなんて、あんまりだよ神様」と、心の叫びを綴った。
「自分は、過去にドラッグに溺れて、良くない行いだってしてきた。もし昏睡状態だった時に、神様から『君を連れて行く代わりに、コービーにもう一つの命をあげよう』と言われていたら、そうしたかった」
オドムのメッセージは本心だろう。しかし、残念ながらコービーは、帰らぬ人となった。