「休めているおかげで、まだ数年はやれる」
昨年のオフにウォリアーズからトレードされてグリズリーズの一員となったアンドレ・イグダーラは、今シーズン1試合にも出場していない。しかし、本人は現在の状況をプラスに考えている。
テレビ番組に出演したイグダーラは、「今の状況は『災い転じて福となす』に近い」と、表現。「休めているおかげで、ここ10年も感じていた身体の痛みも感じなくなった。そのおかげで、まだ数年はやれるんじゃないかな」
35歳とはいえ、イグダーラは優勝を狙えるチームの『ラストピース』になれる存在だ。ウォリアーズに所属した昨シーズン、レギュラーシーズンでは平均5.7得点、3.7リバウンド、3.2アシストと平凡な成績だったが、プレーオフでは平均9.8得点、4.3リバウンド、4.0アシストを記録。NBAトップクラスのディフェンスに加えて、大舞台の強さでは今でもリーグ有数の存在だ。
ただ現時点では、グリズリーズはイグダーラとの契約バイアウトに応じる可能性は低く、イグダーラが欲しい球団は、来月のトレードデッドラインまでにグリズリーズとトレードを成立させる必要がある。
球団の方針が固まっている以上、イグダーラも状況を静観する他にない。レイカーズ、クリッパーズらが獲得に動くかどうかは分からないが、体調が万全の彼を放っておく手はない。優勝を狙える強豪チームがどう動くか、注目したい。