指揮官にシューティングガードの才能を見いだされ、日本代表初選出の加藤優希「2番は人生で初めて」

指揮官にシューティングガードの才能を見いだされ、日本代表初選出の加藤優希「2番は人生で初めて」

2020/01/23

加藤優希

皇后杯でのプレーが指揮官の目に留まる

バスケットボール女子日本代表は、2月にベルギーで開催される東京オリンピック予選(OQT)へ向けた合宿行っている。ここに参加した17選手のうち3名が初招集となった。

中でもトヨタ紡織サンシャインラビッツに所属する加藤優希が、招集の知らせを受けたのは合宿が始まる5日ほど前で「ホントに!? って思いました」と、このタイミングでのA代表入りは驚きだったと言う。

さらに加藤が驚いたのは、所属チームではインサイドでプレーをしているにもかかわらず、今回はシューティングガードとして呼ばれたことだ。

「トム(ホーバス)さんが見てくださっていた皇后杯で、私は3ポイントシュートとドライブが結構良かったんです。トムさんもそこの判断が良いと言ってくださって、皇后杯が終わってすぐに連絡が来ました」

ホーバスヘッドコーチは「アメリカやオーストラリア、スペインは2番、3番にフィジカルな選手が多く、そこで負けたくない。彼女たちはフィジカルなプレーができるから呼んだ」と、初招集組について話す。

加藤本人も「私はセンターとしては179cmと小さいので、相手のビッグマンを引き出してのドライブや、外からカッティングしてミスマッチを狙ったプレーをよくしていました」と言うが、2番ポジションでのプレーは想定外だった。

「アンダーカテゴリーで呼ばれた時に3番まではやったことがありますが、2番は人生で初の試みです。なので言われた時は『2番!?』って驚きの方が大きかったです(笑)」

加藤優希

「いつもはピックをかける側だったのに使う側になった」

今までも所属チームでは3ポイントシュートやドライブはしていたが、センターとシューティングガードではプレーは違ってくる。

「いつもはピックをかける側だったのに使う側になったり、スクリーンもかける側だったのが、かけられる側になったり。その逆でディフェンスはファイトオーバーでついて行くことが初めてで、今までの自分のプレースタイルになかった動きなので、そこはすごく苦戦しています」

慣れない2番でのプレー以上に大変なのがチームルールを覚えることだ。これまで新たに代表に加わってきた選手と同じく加藤も「チームルールを取り入れることに今は精一杯です」と語る。

「そのルールをやった上で自分のプレーを出さないといけなくて、まだ始まって2日ですが、もっとトムさんの期待に応えたいです。練習では100%出し切っていますが、自分の良さをもっと出せると思っています。今はまだ、覚えることに精一杯で、自分の良さを出すためにも早く慣れていきたいです。2番としての基本の動きも学んで、それを所属チームに持って帰ったらプレーの幅も広がるし、さらに成長できると思っています」

加藤優希

「またとないこの機会を有効に、一日一日を大切に」

初の代表合宿で、吉田亜沙美を筆頭に長らく日本代表として活躍している選手の中に飛び込み「一緒に練習しているだけで、上手さとかを体感しています。本当に流石だなと思うことばかりで、何もかもが勉強です」と、毎日刺激を受けている。

現在は17名が合宿に参加しているが、この中から12名がOQTに出場する。12名に選ばれるためにも加藤は「自分の強みを生かしたい」と意気込みを語る。

「所属チームで2番や3番をやっている選手たちと比べると、私は2番としては経験不足です。それでも逆に練習中にマッチアップする選手が自分より小さかったらディフェンスでブロックしたり、リバウンドに行ったりと有利なところもあると思っています。2番として慣れていなくてオフェンスのプレーが上手くいかなくても、ディフェンスやリバウンドで自分の強みを生かしてできるところをアピールしていきたいです」

今まではそこまで意識していなかった東京オリンピックが現実的な目標となるだけに、モチベーションに不足はない。「今はまだ実感はないですが、またとないこの機会を有効に、一日一日を大切に学びながら頑張りたい」

貪欲に新戦力をテストするトム・ホーバスの下でチャンスを与えられた加藤は、選手として飛躍の時を迎えている。

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