取材・写真=古後登志夫

チーム一丸のバスケで昨年2冠の福岡第一を撃破

11月3日、福岡県のウインターカップ予選決勝が行われた。昨年のウインターカップ王者である福岡第一と、今年のインターハイ覇者の福岡大学附属大濠の激突。大濠がインターハイ優勝チームとしてウインターカップへの出場権を確保しているため、決勝のカードが決まった時点で両校のウインターカップ出場は決まっていたのだが、どちらも高校バスケ界をリードするチームとして地元で負けられない。大入りとなった観客の期待に応えるように、意地と意地がぶつかり合う熱戦となった。

両チームともにスピーディなバスケットを展開。前半は福岡第一が41-36と5点リードするも、福岡大学附属大濠はリバウンドから立て直して逆転に成功。1ポゼッション差の攻防が続くが、最終クォーターに勢いを増したのは大濠だった。

唯一の高校生U-19代表であるポイントガードの中田嵩基が力強くチームを引っ張りながらも、誰がコートに立っても攻守にバランスの良さを保った大濠が、196cmのバムアンゲイ・ジョナサンのインサイドに重点を置く福岡第一を押し切り、76-65で勝利した。

また11月5日に行われた福岡県予選の女子決勝では、精華女子が福岡大学附属若葉を68-65で破り、ウインターカップ出場を決めている。

キャプテンとしてチーム一丸のバスケットの中心となった永野聖汰。  
井手拓実は福岡第一のキャプテンにして司令塔として奮闘を見せた。  
バムアンゲイ・ジョナサンと井上宗一郎、超高校級のマッチアップ。  
U-19代表で世界を戦った中田嵩基、2年生ながらコート上での存在感は群を抜く。  
昨年大会は1年生スコアラーとして名を馳せた松崎裕樹も成長の証を見せた。  
勝負どころで中田との連携が光り、勝利を大きく引き寄せた土家大輝。  
県予選での勝者は大濠、しかしライバル校の勝負に決着がつくのは本大会だ。