多嶋朝飛

昨年優勝の富樫勇樹は連覇ならず

北海きたえーるではBリーグオールスターゲームに先駆け、各種コンテストが行われた。

最初に行われた『スキルズチャレンジ』はドリブル、パス、シュートを織り交ぜたコースのクリアタイムを競うもの。

レバンガ北海道の多嶋朝飛、桜井良太、千葉ジェッツの富樫勇樹、川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞、新潟アルビレックスBBの五十嵐圭が参加した。

ケガのため欠場した篠山竜青に代わって出場した藤井は「竜青さんの紐をつけて頑張ります」と、篠山のトレードマークである『紐』をつけて参戦。トップバッターを務めたが、2回目のパスゾーンで上手くいかず45.4秒という記録に。終了後は「去年の篠山選手の記録を抜けなくて残念です」と、悔やんだ。

続く五十嵐も1回目のパスコーナーで時間を取られ42.1秒とタイムを縮めることができず。

桜井は優勝するためのポイントを聞かれると、「3ポイントまでは一番のタイムで行けると思うので、あとは3ポイント次第」と言い、有言実行で3ポイントシュートまでは好タイムで到着するも、最後の3ポイントシュートでリングに嫌われ56秒という記録に。

同じく北海道の多嶋は「一生懸命ダッシュでやりたい」と言うと、Bリーグの公式戦かと思うぐらいの速さでドリブルを始め、止まることなく最後の3ポイントシュートまでいき昨年の優勝タイム29.4秒を上回る29.3秒を記録。

そして最後に昨年優勝の富樫が、今シーズンで引退を表明しているレバンガ北海道の折茂武彦のユニフォームを着て登場。「連覇したいので2人(多嶋、桜井)のように全力でやりたい」と意気込むも、最後の3ポイントシュートで時間がかかり32.3秒という記録に終わり、本気で悔しがる姿を見せた。チャレンジ後には「ユニフォームが悪かったかな、間違えました。ギャビン(エドワーズ)のユニフォームを持ってくれば良かったですね、失敗しました(笑)」と言い、会場を沸かせた。

今年度の『スキルズチャレンジ』は、29.3秒の記録を出した多嶋が優勝。「本気で優勝を狙いに行った中でアリーナの大歓声のお陰で優勝する事ができました。それほど緊張感はなくて、良い雰囲気の中でいつも使っているホームコートでスキルチャレンジ優勝できたのは非常に嬉しいです。今回地元で優勝できたのは僕にとっても非常に大きな経験だったなと思っています」と、地元開催でのアドバンテージを生かして見事に優勝した。