「SNSはダークな場所で健康的ではないし、現実世界でもない」
ペリカンズのJJ・レディックは、ソーシャルメディア全盛の現代に理解を示す一方で、NBAの若手に見られる最近の傾向に警鐘を鳴らしている。
情報化社会において、ソーシャルメディアが持つ役割は軽視できない。しかし、日常的にスポットライトを浴びることが多いNBA選手にとっては、不要な情報ばかり見聞きしてしまう空間でもある。レディックは自身のポッドキャスト番組内で、若い選手が注目を集めるための投稿に気を取られているのではないかと昨今の風潮を分析した。
「現代ではあまりにもやることが多過ぎるし、見聞きすることも多い。ゲームの『フォートナイト』もしかり、試合前のInstagramの投稿で『映える』ことばかり気にしている。中には、勝敗より『映え』を気にしている選手もいるんじゃないかな。とても心配なことだよ」
レディックは以前までソーシャルメディアを利用していたが、「SNSはダークな場所で健康的ではないし、現実世界でもない」と、『Bleacher Report』とのインタビューで答えたことを理由に、2018年のオフにTwitter、Instagramのアカウントを削除した。
またレディックは無意識のうちにスマートフォンを操作し、気づけばSNSや何らかのウェブサイトを閲覧してしまう生活を「恐ろしい」とも形容していた。
若い選手を間近で見ているレディックにとっては、単に世代間の感覚の違いで済まされない話になってきているのだろう。大きな影響力を持っているNBA選手だが、その本分はバスケットボールコートでのパフォーマンスでチームを勝たせ、ファンの期待に応えること。
レディックからの忠告はNBA選手に限らず、どの競技のプロアスリートも心に留めておくべきことではないだろうか。
JJ Redick receives a standing ovation from the crowd in his return to Philadelphia! ? pic.twitter.com/opgM3vL4jb
— NBA (@NBA) December 14, 2019