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「あいつが話題にならなきゃクレージーだ」

ニックスはナゲッツを116-110で破り、開幕3連敗からの3連勝で勝率を5割に戻した。

今夏に退団したカーメロ・アンソニーに代わり『ニックスの顔』となったクリスタプス・ポルジンギスが前半だけで22得点、チームが65-43と大量リードを奪う原動力となった。後半に入りナゲッツの猛追を受けるも最終クォーターにポルジンギスが10得点、さらにティム・ハーダウェイJr.がこのクォーターだけで13得点を挙げて踏ん張り3連勝。前夜のキャバリアーズ戦との連戦で価値ある2連勝を挙げた。

ポルジンギスはキャリアハイの38得点をマークしたが、試合後は19-38と失速した第3クォーターの出来に納得できておらず「これまでで最悪の第3クォーターだ。あそこから学ばなきゃいけない」と反省のコメント。得点についても「僕は自分の得点数を気にしてプレーしていないから」と素っ気ない。

それでも試合終了の際に会場からMVPコールが巻き起こったように、ポルジンギスのパフォーマンス、そしてチームを引っ張りゲームを支配する存在感は圧倒的だった。エネス・カンターも「あいつがMVPレースで話題にならなければクレージーだよ。毎晩すごいプレーじゃないか。とんでもない働きぶりだよ。試合だけじゃない、彼はコートの外でもチームみんなを助けようと努力している」と太鼓判を押す。

観客をあっと驚かせたのが第3クォーターのこのプレー。左サイドからコートニー・リーが高く放り投げたボールを、タイミング良くジャンプしたポルジンギスが空中でキャッチしてそのままワンハンドダンク。リーは「一瞬、自分の投げたボールが高すぎると思ったんだけど、直後に自分がパスを出した相手が誰だったのか思い出したよ」と言い、メディアを笑わせた。

ここまで6試合のうち5試合で30得点以上を記録。フィールドゴール率は48.6%と高い数字をキープしている。このペースを継続していければ、当然ながらMVPレースの本命候補の一人として語られることになる。