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ポーティスは関係改善を願うも、ミロティッチは拒絶

チーム練習中の小競り合いから殴り合いに発展したブルズの騒動が、新たな展開を迎えようとしている。ボビー・ポーティスに殴られ、顔面を骨折する重傷を負ったニコラ・ミロティッチがもうポーティスとプレーするのは嫌だと、自身かポーティスのいずれかをトレードするよう球団に要求したと『Chicago Tribune』が報じたのだ。

ポーティスは騒動後リポーターの前で会見を開き「球団、ファン、チームメートをがっかりさせてしまった」と謝罪。ポーティスはミロティッチとの関係改善を求めて電話やメールで連絡を取ろうとしているものの、ケガをしたミロティッチからは何の連絡もないそうだ。

そのミロティッチは、復帰までに4週間から6週間程度かかると見られている。骨折が癒えたとしても、ポーティスに殴られた際に脳震盪も起こしたため、NBAが定める『脳震盪ガイドライン』をクリアーできなければ出場は認められない。ポーティスは今回の騒動で8試合の出場停止処分を受けたのだが、今も練習には参加している。『Chicago Tribune』によれば、ミロティッチはポーティスに対する処罰が軽すぎると納得できず、自身が復帰するまでにどちらかをトレードするよう求めているという。

今夏ブルズと新契約を結んだミロティッチは『トレード拒否条項』を保持している。しかし、ミロティッチはこれを破棄してでもポーティスと違うチームでプレーする意向を持っているようだ。

健全な競い合いではなく、暴力を振るったポーティスが責められるべきことだが、昨シーズンからミロティッチがポーティスを挑発していたという情報もあるため、本来なら喧嘩両成敗で丸く収めておきたいところ。ただ、練習中のイザコザで大けがをさせられたミロティッチの心情も理解できる。

こうした情報が公になってしまった以上、どちらかがブルズを去ることになる可能性は極めて高い。どういう結末を迎えることになるのか、チーム再建というビッグプロジェクトを推し進めるためにも、ブルズは早急に決断を下さなければならない。