「毎試合このコートの上で全力を出し切った」
1月9日、ロケッツに移籍してから初めてオクラホマシティへ戻って来たラッセル・ウェストブルックは、サンダーファンからスタンディングオベーションで迎えられた。その声援に応えるように、ウェストブルックは34得点と素晴らしいパフォーマンスを見せた。試合はサンダーが113-92でロケッツを下している。
試合開始からペースを握ったのはサンダーだった。第1クォーター終了時点でロケッツに16点差をつけると、一時は最大30点までリードを広げ、反撃の隙を与えなかった。
勝敗を分けたのは両チームのシュート成功率だ。サンダーが49.4%だったのに対しロケッツは38.2%。エースのジェームズ・ハーデンはシュート17本中5本しか決められず17得点と、自身の平均得点38.5点を大幅に下回った。サンダーはダニーロ・ガリナーリがチームトップの23得点、シェイ・ギルジャス アレクサンダーが20得点、クリス・ポールが18得点と効率良くチャンスを作っては得点を積み重ねた。
この試合の主役は間違いなくウェストブルックだった。選手紹介の場面では彼へのトリビュート動画も上映され、会場は歓迎ムード一色に。右腕を高々と上げて歓声に応えながらコートに入ったウェストブルックは、サンダーに所属していた時のように観客席へと近づいてファンを鼓舞するようなジェスチャーを見せた。
古巣への凱旋についてウェストブルックは「自分の家に帰って来たような感じだ」と語る。
「言葉では上手く表現できない。ここで長い間プレーしてきたし、素晴らしい人たちとの素晴らしい思い出がたくさんある。オクラホマシティでの11年間に後悔は何一つないよ。毎試合このコートの上で全力を出し切って、この街のためにできることをした」