文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

序盤はタッチに苦しむも次第に調子を上げて優位に

U16アジア選手権は昨日から決勝トーナメントに入った。グループリーグを3戦全勝で首位通過した日本代表は、準々決勝でチャイニーズ・タイペイと対戦。実力差を見せ付ける大勝でベスト4進出を果たすとともに、来年ベラルーシで開催されるU17ワールドカップへの出場権を獲得した。

立ち上がりはフリーのジャンプシュートを決められず先制を許すも、慌てず騒がず日本の『走るバスケ』を展開。ポジションを問わずコート上の5人の誰がボールを持っても力強いプッシュで相手ゴールに迫り、チャイニーズ・タイペイを守勢に回らせた。ディフェンスは前から激しく当たる池松美波が牽引。足を使ってゴール方向へのドライブを許さず、常にショットクロックを気にしながらのオフェンスを強いた。こうして時間が進むにつれ日本は優位を固めていく。

野口さくらの強気のアタック連発が利き、第1クォーター途中から13-1のラン。第1クォーターのラスト2分には投入されたセカンドユニットも爆発。首藤祐希の1on1、池松美波のスティールからの速攻など7-0のランも飛び出し、第1クォーター終了時点で26-9と大量リードを奪った。

人もボールもスピーディーに動くバスケで相手を翻弄

第2クォーターに入り、セカンドユニットを起用したチャイニーズ・タイペイが積極性を取り戻すが、日本は主導権を渡さない。必ずしもシュートタッチが良いわけではなかったが、相手に自由を与えないハイプレスで圧倒。そこから走る展開に持ち込んでフリースローでも加点した。

日本のドライブを止められないチャイニーズ・タイペイは抜かれるのを恐れて前から当たれず、その隙を突いて三浦が3ポイントシュートを決めて37-16と点差を20に広げた。前半最後のポゼッションも江村優有がピック&ロールから一気にスピードを上げてアタック。相手守備陣をくぐり抜けてレイアップを沈め、47-20で前半を折り返した。

後半、多少ペースを落としたものの、選手の走るスピードもボールを動かすスピードもチャイニーズ・タイペイを上回る日本の優位は動かず。グループリーグの試合と同じく12選手でプレータイムをシェアし、最も長く出場したキャプテンの林未紗でも出場は23分半。過度の消耗を避けつつ大量リードを守り切り、最終スコア82-49で勝利した。

日本代表は明日、準決勝でニュージーランドと対戦する。