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デビュー戦から3試合連続で10得点10リバウンド5アシスト

開幕からレイカーズのロンゾ・ボールが話題を集めているが、1年遅れでデビューを果たしたセブンティシクサーズのベン・シモンズも、前評判に違わぬ活躍を続けている。

シモンズは、10月21日にエア・カナダ・センターで行なわれたラプターズ戦に先発出場し、18得点10リバウンド8アシストを記録。チームは94-128で敗れて開幕3連敗を喫したものの、シモンズはNBA史上2人目となる、デビュー戦から3試合連続して10得点10リバウンド5アシスト以上を記録するという快挙を達成した。

『Elias Sports』によれば、同記録を初めて達成したのは『元祖ミスター・トリプル・ダブル』こと、オスカー・ロバートソン。同選手が1960年に達成して以降、シモンズ以外にデビュー戦から3試合続けて10得点10リバウンド5アシスト以上を挙げた選手はいない。

208cmというサイズに恵まれ、本来はフォワードながらガード並のテクニックと視野の広さを併せ持つと評価されているシモンズは、昨シーズンのトレーニングキャンプ最終日に足を骨折し、デビューまで1年を要した。その間ベンチからNBAレベルの試合を肌で感じながら経験値に変え、日々の努力を怠らなかったからこそ、デビューから抜群の安定感と、オールラウンダーぶりを発揮できている。

チームはまだ初勝利を挙げられていないが、『救世主』と呼ばれるシモンズが問題なくNBAレベルにフィットできている以上、チームケミストリーが構築されれば結果もついてくるだろう。

総合力では他のルーキーより抜きん出ているシモンズが、このまま新人王争いを引っ張るのか、今後も注目したい。