試合終盤、2人は相次ぎ審判に抗議して退場に
王者ウォリアーズの歯車に、狂いが生じている。ロケッツとの開幕戦に僅差で敗れ、ペリカンズ戦でのシーズン初勝利を挟み、敵地でのグリズリーズ戦に敗戦。1勝2敗という思わぬスタートとなった。
グリズリーズ戦では101-111で敗れただけでなく、試合終盤にステフィン・カリーとケビン・デュラントに退場処分が科された。カリーは残り43.1秒にドライブからレイアップをねじ込んだものの、審判がグリズリーズのファウルを取らなかったことにカッとなり抗議。これで1回目のテクニカルファウルをコールされると、今度はマウスピースを審判に向かって投げつけ、2回目のテクニカルファウルで退場となった。
Steph's throwing mouthpieces again… pic.twitter.com/5RfzNFSWqb
— Bleacher Report (@BleacherReport) October 22, 2017
デュラントは激昂するカリーをなだめようとした際、審判に何かを言い1回目のテクニカル、続けて2回目をコールされ、エースと昨シーズンのファイナルMVPが同時に退場する事態となった。ロッカーに戻る際、客席のグリズリーズファンから何かを言われたデュラントは、「優勝リングを取ってみろ」と言わんばかりのジェスチャーを見せ、敵地で『ヒール役』を演じた。
この試合、カリーは37得点、デュラントは29得点。グリズリーズのディフェンスが機能する中で、2人が高確率でシュートを沈めていた。その2人が自制心を失って退場したことで、勝利の可能性が潰えてしまった。
KD reminding the Grizzlies fans that he's got a ring ?? pic.twitter.com/yPpwoEGPrD
— Bleacher Report (@BleacherReport) October 22, 2017
試合後ヘッドコーチのスティーブ・カーは、カリーがNBAから出場停止処分を受ける可能性があると示唆。チームの精神的柱であるドレイモンド・グリーンも、感情を抑えられなかった2人に苦言を呈した。
グリーンは試合後『ESPN』に、「2人同時に退場なんて、受け入れられない」とコメント。「勝つためには、それに2連覇の可能性を得るためには、今日のような形で退場させられていてはダメだ。俺が2人と話す。試合に勝つには、彼らが必要ということを認識してもらう。退場させられてしまっている現状は良くない」と続けた。
1勝2敗という成績自体、シーズンが始まったばかりの今の段階で焦る必要はない。しかし、綻びは小さいうちに修繕しておくべきだ。NBAのトップスター2人に対して真正面からモノを言えるグリーンの存在は心強い。